内分泌撹乱物質曝露による生殖障害発現機序とエピジェネティクス
日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(スタートアップ)
研究期間 : 2007年 -2008年
代表者 : 割田 克彦; 星 信彦; 竹内 義喜; 三木 崇範; 田渕 圭章; 菅原 照夫; 松本 由樹; 谷田 任司; 三觜 友子
本研究では, 器官形成期におけるエストロゲン様化学物質の曝露が, 如何にして不可逆的な生殖障害を引き起こすのか, そのメカニズムの一端を解明することを試みた. 本研究により, 視床下部-下垂体-性腺軸一連の機能障害メカニズムにおいては, より中枢側の責任が大きいこと, また, 精巣ライディッヒ細胞における側鎖切断酵素P450scc遺伝子は, ヒストン脱アセチル化を引き起こすことにより遺伝子発現が低下し, アンドロゲン産生能の低下に至ることが推察された. 興味深いことに, 天然エストロゲンではP450scc遺伝子のヒストン脱アセチル化が引き起こされず, エストロゲン様内分泌攪乱物質と天然エストロゲンでは, ヒストン修飾のレベルで作用機序が異なることが示された.