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今大路治之 (イマオオジ ハルユキ)

        
    医学部 医学科 
  • 講師
Last Updated :2025/04/24

研究者情報

学位

  • 医学博士(徳島大学)

ORCID ID

J-Global ID

研究キーワード

  • メタゲノム   莢膜   バクテロイデス   腸内菌叢   metagenome   capsular polysaccharide   Bacteroides   microbiota   

研究分野

  • ライフサイエンス / 細菌学

経歴

  • 2017年04月 - 現在  香川大学医学部講師
  • 2012年04月 - 2017年03月  香川大学医学部助教
  • 2007年04月 - 2012年03月  徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部助教
  • 1997年06月 - 2007年03月  徳島大学医学部助手

学歴

  • 1995年04月 - 1997年03月   徳島大学   大学院   工学研究科

所属学協会

  • 米国微生物学会   日本感染症学会   日本分子生物学会   日本細菌学会   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • 潰瘍性大腸炎患者における血清IgGの腸内細菌叢に対する反応性
    今大路治之; 高橋功一; 多田彩乃; 桑原知巳
    第96回日本細菌学会総会 2023年03月
  • 乳幼児腸内フローラの再構成プロセスにおける代謝機能変動
    今大路治之; 豊田敦; 高見英人; 田中彩; 下野隆一; 桑原知巳
    第95回日本細菌学会総会 2022年03月
  • ヒト腸内常在菌によるClostridioides difficile毒素の放出抑制
    今大路治之; ELAHI MIAD; 橋本雅仁; 多田彩乃; 桑原知巳
    第94回日本細菌学会総会 2021年03月
  • 抗菌薬暴露後に変動する乳幼児腸内フローラの代謝機能
    今大路治之; 田中彩; 下野隆一; 豊田敦; 高見英人; 桑原知巳
    第93回日本細菌学会総会 2020年02月

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 腸筋相関を軸としたフェカリバクテリウム菌の抗サルコペニア効果の検証
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 今大路 治之; 桑原 知巳
  • 機能性プロバイオティクスによる疾患治療と予防への挑戦
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2022年06月 -2024年03月 
    代表者 : 桑原 知巳; 今大路 治之
  • 漢方薬による腸内細菌叢を介した抗癌薬関連毒性予防効果の機序解明と支持療法への応用
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 西内 崇将; 桑原 知巳; 今大路 治之
  • 加齢性骨格筋減少症における腸内フローラ機能の役割
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 桑原 知巳; 豊田 敦; 刑部 有希; 世良 泰; 川崎 淨教; 高見 英人; 今大路 治之
     
    本研究は、高い身体能力を維持している高齢者とサルコペニアが疑われる高齢者の腸内フローラを機能面から比較し、その違いを明らかにすることを主目的にしている。今年度は、マスターズ陸上参加者と一般高齢者を対象として解析を進めた。 運動習慣のある70歳以上の高齢者と運動習慣のない高齢者より身体能力データ(インピーダンス法により算出された骨格筋量、握力、立ち上がりテスト)とFFQgによる栄養摂取データを収集した。身体能力データによる階層的クラスタリング分析により、身体能力の高いグループと低いグループに2分した。同時に便検体を用いた16Sメタゲノム解析を行い、身体データとの相関性を解析した。その結果、身体能力の高いグループは低いグループと比較し、エンテロタイプが明瞭であることが明らかとなった。食事解析では身体能力の高いグループでは香辛料などの嗜好品の摂取量が低い傾向が認められた。また、マスターズ陸上参加者では、芋類・穀類の摂取量が多く、腸内細菌叢中の歯周病関連細菌の占有率が有意に低いことが示された。以上より、運動習慣のある高齢者と一般の高齢者では栄養摂取や腸内フローラ組成が異なる傾向があることを示唆するデータが取得できた。
  • 乳幼児腸内細菌叢の再構成プロセスに関する研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 今大路 治之; 桑原 知巳; 高見 英人; 豊田 敦; 下野 隆一; 田中 彩
  • 腸内菌由来ヒスタミンの産生制御機構と生理学的意義の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 今大路 治之; 桑原 知巳
     
    乳幼児糞便から分離されたRaoultella ornithinolytica AA097株におけるヒスタミン産生制御メカニズムを解明した。R. ornithinolyticaにおけるヒスタミン産生は、CRPが関与するカタボライト抑制機構に加えてFisによっても正に制御されていることが示唆された。また、ヒスタミン産生性R. ornithinolyticaの定着によって 無菌マウスの大腸上皮細胞の増殖亢進が認められた。さらに、R. ornithinolyticaにおけるヒスタミン産生はH2O2等の酸素ストレスを回避するためのシステムとして機能していると考えられた。
  • バクテロイデスにおける莢膜多糖の多様性と相変異の生理学的意義の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 中山 治之; 桑原 知巳
     
    Bacteroides fragilis YCH46株のゲノム上にはMpiと呼ばれる組換え酵素が仲介するプロモーター領域のDNA逆位によってON/OFF制御される計7箇所の莢膜生合成遺伝子領域が存在する。本菌の莢膜多糖 (PS)の発現メカニズムを解明するために、Mpiタンパク質に結合する13個のタンパク質をin vitro pull-downアッセイによって同定した。また、mpi遺伝子の直下に位置するBF2766組換え酵素遺伝子欠失変異株を用いた解析より、B. fragilisにおけるPS遺伝子発現は、BF2766によるDNA逆位を介した階層的な制御下にあると推測された。
  • 宿主共生におけるヒト腸管常在菌バクテロイデスの莢膜相変異の役割
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2010年 -2011年 
    代表者 : 中山 治之
     
    Bacteroides fragilis YCH46株のゲノム上にはDNA逆位によってON/ OFF制御される計7箇所の莢膜生合成遺伝子領域が存在する。しかし、現時点では7種類の莢膜多糖のそれぞれがどのような組み合わせで発現制御されているのか、さらには腸管内でのどのような外的刺激・環境変化によって発現制御されるかは不明である。各locusの発現パターンは、理論的には2^7=128通りの組み合わせパターンが考えられるにもかかわらず、in vitroの培養系ではPS3領域のプロモーターのみがONになるクローンが全体の12%も占めた。また、B. fragilisPS3欠失株単独定着マウスでは野生株定着マウスと比べて小腸粘膜固有層におけるCD4^+ IL-4^+細胞数が約1/ 4に減少していた。
  • フラジリス菌の表層抗原性を制御する部位特異的組換え酵素の同定および発現解析
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 中山 治之
     
    1.class IIおよびclass VI領域のDNA逆位を制御する候補遺伝子破壊株の作成 B.fragilis YCH46株ゲノム上に存在する33個のtyrosine site-specific recombinase(Tyr recombinase)と4つのserinesite-specific recombinase(Ser recombinase)のうちB.fragilis NCTC9343株のゲノム上にも共通して保存されている19個のTyr recombinase遺伝子および2個のSer recombinase遺伝子の欠失株を作製した。得られた遺伝子欠失株についてClass II(10箇所)、V(1箇所)およびVI領域(1箇所)のDNA逆位アッセイを行ったところ、Class V領域内に存在するBF0667 Tyr recombinaseがClass II、VおよびVI領域全てのDNA逆位に関与していることが判明した。つまり、BF0667はゲノム上に散在する3種類の外膜蛋白質SusC/Dクラスター(shufflon様多重逆位領域)を含む計12箇所にも及ぶ領域を包括的に一括制御していることが示唆された。 2.BF0667による逆位制御が腸管内への定着に果たす役割 BF0667による逆位制御が腸管内への定着に関与しているのかを検討するために、野生株とBF0667欠失破壊株を用い、無菌マウス腸管への競合定着試験を行った。野生株と変異株を1:1で混合し、無菌マウスに経口投与した後、経時的に大腸糞便中の菌数割合を計測したところ、経時的に変異株の割合が減少したことから、BF0667による逆位制御が腸管への定着性に重要であることが示唆された。このようなグローバルな制御系によって、刻々と変化する腸内環境に応じて表層抗原性を変化させ、表層抗原性の組合せレパートリーを増やすことで様々な宿主腸内環境へ適応しているものと考えられる。
  • フラジリス菌における複合糖鎖分解遺伝子の病原性発現における役割
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2003年 -2005年 
    代表者 : 中山 治之
     
    1.B.fragilis YCH46株におけるシアロ複合糖鎖利用に関与する遺伝子領域の解析 既に我々が同定した27-kbのシアロ複合糖鎖分解酵素遺伝子群(sguクラスター)の転写単位をRT-PCRによって解析したところ、sguクラスターを構成する13個の構造遺伝子(nanH3、nahA、estA、estS、bmnA、nahB、BF1735、nahC、BF1737、bgaA、BF1739、BF1740、bgaB)は少なくとも単一の転写単位として存在することが示唆された。 2.B.fragilis12菌株間におけるsguクラスター B.fragilis菌株間におけるsguクラスターの構造多様性をPCRを用いて検討したところ、試験した12株全ての菌株においてこの領域は保存されていた。このことから、このsguクラスターはB.fragilisの腸管内における糖利用能にとって重要な役割を担っていると考えられた。 3.sguクラスターの各構造遺伝子破壊株の作製 染色体上の標的遺伝子との相同組換えを介した遺伝子破壊株を作製するために構築した自殺ベクターpKK100(Bacteroides内でエリスロマイシン耐性、大腸菌内でテトラサイクリン耐性)に、sguクラスターの各構造遺伝子の一部を挿入した後、electroporation法によりB.fragilis YCH46株へ導入し、染色体上の標的遺伝子と相同組換えを起こさせ各構造遺伝子欠失破壊株を作製した。また、sguクラスター全てを欠失させた欠失破壊株も作製した。

その他のリンク

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