アディポネクチン受容体を標的とした構造ベース創薬に向けた基盤技術の創出と確立
日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2014年04月 -2017年03月
代表者 : 岩部 美紀; 岩部 真人; 山内 敏正; 門脇 孝; 横山 茂之
我々は、肥満に伴って、脂肪細胞から分泌される生理活性物質アディポネクチンが低下し、全身でのアディポネクチン/その受容体AdipoRの作用低下が、生活習慣病激増の主因であることを明らかにしてきた。我々は、世界初・日本発のAdipoR活性化薬のシーズとなる低分子化合物の取得に成功した。本課題では、最難関であったAdipoRの立体構造解析に成功した。AdipoR活性化低分子化合物のシーズ化合物を構造展開し、細胞及び個体レベルでの抗糖尿病作用を検討し、既存のAdipoR活性化低分子化合物より、高活性かつ特異性が高く、安全性の高い開発候補品を取得し、最適化を行った。今後の新規糖尿病治療薬の開発に繋げる。