研究者データベース

安井行雄 (ヤスイ ユキオ)

        
    農学部 応用生物科学科 
  • 教授
Last Updated :2026/09/03

研究者情報

学位

  • 農学修士(京都府立大学)
  • 農学士(京都府立大学農学部農学科)
  • 博士(農学)(北海道大学大学院)

J-Global ID

研究キーワード

  • 進化生物学   動物生態学   昆虫学   行動生態学   Evolutionary Biology   Animal Ecology   Entomology   Behavioral Ecology   

研究分野

  • 環境・農学 / 植物保護科学
  • ライフサイエンス / 進化生物学
  • ライフサイエンス / 生態学、環境学

経歴

  • 2024年04月 - 現在  香川大学農学部 応用生物科学科教授
  • 2010年 - 2011年  西オーストラリア大学進化生物学研究センター, 客員研究員
  • 2010年 - 2011年  Center for Evolutionary Biology, University of Western Australia, Visiting Research Fellow
  • 1999年 - 2000年  科学技術振興事業団, 科学技術特別研究員(受け入れ研究機関:環境庁国立環境研究所)
  • 1999年 - 2000年  国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 2000年  - 香川大学農学部, 准教授
  • 2000年  - Faculty of Agriculture, Kagawa University, Associate Professor
  • 1997年 - 1998年  京都大学生態学研究センター, COE特別研究員Center for Ecological Research
  • 1997年 - 1998年  京都大学生態学研究センター
  • 1996年 - 1997年  札幌大学法学部, 非常勤講師Faculty of Law
  • 1996年 - 1997年  札幌大学
  • 1993年 - 1997年  北海道東海大学国際文化学部, 非常勤講師School of International Cultural Relations
  • 1993年 - 1997年  北海道東海大学
  • 1993年 - 1996年  日本学術振興会, 特別研究員
  • 1993年 - 1996年  JSPS, Post Doc Research Fellow

学歴

  •         - 1993年   北海道大学   Graduate School, Division of Agriculture   Agricultural Biology
  •         - 1993年   北海道大学   農学研究科   農業生物学
  •         - 1989年   京都府立大学   Graduate School, Division of Agriculture   Agriculture
  •         - 1989年   京都府立大学   農学研究科   農学
  •         - 1987年   京都府立大学   Faculty of Agriculture   Department of Agriculture
  •         - 1987年   京都府立大学   農学部   農学科

所属学協会

  • 日本生態学会   日本動物行動学会   Ecological Society of Japan   Japan Ethological Society   

研究活動情報

論文

書籍

  • 動物の行動と心の事典
    日本動物行動学会; 日本動物心理学会 (担当:分担執筆範囲:性選択と性的対立)朝倉書店 2025年11月 ISBN: 9784254172058 365p
  • 動物学の百科事典
    安井 行雄 (担当:分担執筆範囲:多回交尾 - 雌はなぜ浮気するのか?)丸善出版 2018年09月
  • 行動生物学辞典
    東京化学同人 2013年 ISBN: 9784807908370
  • 生物学辞典
    東京化学同人 2010年 ISBN: 9784807907359
  • 生態学事典
    共立出版 2003年
  • ダニの生物学
    東京大学出版会 2001年
  • 日本動物大百科 8 昆虫I
    平凡社 1996年

講演・口頭発表等

  • 性の進化の謎を解く : なぜ雄と雌がいるのか?  [招待講演]
    安井行雄
    香川大学バイオインフォマティクス解析センター 月例セミナー 2025年08月 口頭発表(招待・特別)
  • bet-hedging(両賭け)は適応度の平均値と分散のトレードオフを緩和する  [通常講演]
    安井行雄
    日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 2025年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募) 札幌コンベンションセンター 大会会長 仲岡雅裕
     
    Bet-hedging(両賭け;以下BH)の古典的定義は当該遺伝子型が達成する適応度の世代内平均値と世代間分散の間のトレードオフである。遺伝子型の絶滅回避のためには世代間幾何平均適応度を高く維持する必要があり、そのためには世代間の適応度の振動を低く抑えなければならない。これはコストがかかるため各世代では平均適応度は低下せざるを得ないという意味である。しかしながら遺伝的または後天的にコンディションの高い個体にとっては、遺伝子型レベルで適応度振動抑制のコストを払っても表現型レベルでは世代内平均適応度が低下しないこともありうる。このトレードオフは潜在的なものであり、実証研究においては必ずしも検出されない。Yasui(2022)はコンピュータシミュレーションによってこのことを立証し、BHを「予測不能な環境変動に対してその支配遺伝子型の絶滅を防ぐために世代間幾何平均適応度を増加させるような全ての戦略」として再定義した。BHの背景となる根幹概念がenvironmental grain(環境粒度)である。粒の粗い環境では同世代の全ての個体が同じ条件を経験するのでスペシャリスト(非BH)遺伝子型は世代間で大きな適応度の変動を示し幾何平均適応度は低くなる。それゆえ危険回避または分散を図るBHが有利となる。しかし粒の細かい環境では、同じ遺伝子型でも異なる個体は異なる環境を経験する。不運な個体の低い適応度を幸運な個体の高い適応度が補償するので世代間幾何平均適応度は低下しない。しかし従来認識されてきたように「粒の細かい環境ではBHは効果的に働かない」と言うよりも、「多数のスペシャリスト個体の存在がBHとして働くようになる」と言ったほうが正確である。全ての生物は繁殖する。繁殖とは同一遺伝子型の予備個体を作ることで環境粒度を下げるBHである。ゆえにBHは生物学の根本原理である。
  • 形態変異の階層間類似性:トリバネアゲハにおける発生ゆらぎから大進化までの比較【A】 Similarity of morphological variation across biological scales in birdwing butterflies: From developmental instability to macroevolution【A】  [通常講演]
    小野嵩斗; 安井行雄; 坪井助仁; 高橋佑磨
    日本生態学会第73回全国大会 2025年03月 ポスター発表 京都大学、京都国際会館 日本生態学会
     
    地球上には多種多様な生物が存在する。彼らは自然選択のもと、発生上の制約や物理的な制約などよって方向性を制限されながら進化してきた。この制約を作り出す要因のひとつが、形質間の遺伝相関である。遺伝相関は形質間の共分散行列として定量され、この行列の最大固有ベクトルの方向に沿って小進化が進みやすくなる。また、遺伝相関は、大進化の方向性も制約することが一部の生物で明らかにされてきた。一方、発生上の制約は、発生ゆらぎや表現型可塑性などの非遺伝的変異も制約するとされる。すなわち、あらゆる階層の表現型変異パターンが関連している可能性があるのだ。ただし、先行研究はショウジョウバエ類に集中しており、表現型変異パターンの階層間での類似性についての普遍性の検証が不十分であった。本研究では、トリバネアゲハ類の翅形態について、発生ゆらぎと集団内変異、集団間変異、亜種間変異、種間変異、属間変異、性差の7階層間で形態変異を比較した。具体的には、531個体の左前後翅において計43点のランドマークの座標を取得し、前後翅それぞれについて一般化プロクラステス分析で標準化したのち、変動主要因分析により階層ごとに各ランドマークの座標の分散を計算した。さらに、階層間で各ランドマークの分散の相関を調べたところ、近い階層間でのみ強い相関が認められた。発生ゆらぎと集団内変異の分散にみられた強い相関は、これらが共通の発生のシステムから制約を受けていることを示唆している。一方で、離れた階層間で相関がみられなかったことは、下位階層における制約の影響が進化的時間スケールでは効果を発揮しないことを示唆している。チョウの翅のように多様な選択圧の働く形質では、発生上の制約は進化の方向性を制限できないものと考えられた。下位階層からの進化の予測は、選択のかかりづらい形質でのみ可能なのかもしれない。
  • ハイイロゲンゴロウの性的形質とその地理的変異について Sexual selected traits and geographic variation in the diving beetle Eretes griseus  [通常講演]
    竹内成太; 松村健太郎; 安井行雄
    日本生態学会第73回全国大会 2025年03月 ポスター発表 京都大学、京都国際会館 日本生態学会
     
    形質における性的二型が生じる原因の1つに性的対立による拮抗的な共進化がある。水生昆虫のゲンゴロウの多くの種では、雄は前脚跗節に吸盤を持ち、これは交尾する際に雌の背板に張り付くことで水中でも長時間の交尾を可能にする効果がある。しかし雌にとっては、雄の吸盤は雌が交尾中に水面に浮上して呼吸することを妨害し、長時間の交尾が溺死する危険性を高める形質となる。その一方で、多くのゲンゴロウ種では、雌の背板表面構造が雄と比べて顕緒に粗面であり、これは雄の吸盤の吸着力を低下させるように性的対立によって進化した形質であると考えられている。しかしながら、ハイイロゲンゴロウEretes griseusのように、雄が吸盤を持つにもかかわらず、背板表面に性的二型が見られない種も存在するが、そのような種における雌の抵抗形質については不明なままである。本研究では、ハイイロゲンゴロウを用いて、雌雄の外部形態と交尾行動の関係性を実験室内で調査し、さらに野外個体群を用いた性的形質の地理的変異に関する調査も行なった。交尾行動を観察した結果、吸盤の数が少ない雄と後脚が長い雌をペアにした時に交尾時間が短いことが明らかになったことから、本種の雌の後脚が雄の吸盤に対する抵抗形質であることが示唆された。また、日本の地理的に異なる5地点から採集された野外個体群間で形態形質を比較した結果、雄の吸盤数と雌の後脚長の両形質において地理的変異が見られたが、両者の形質の関係性は野外個体群間で共変動しなかった。したがって、本研究結果は、室内観察によって示唆された雄の吸盤と雌の後脚の性的対立が、野外においては軍拡競争の対象形質とはなっていないことが示唆された。本講演ではこれらの結果について様々な視点からの議論を試みる。
  • 配偶子有性生殖の起源とisogamy(同型配偶)からanisogamy(雄と雌)への進化  [招待講演]
    安井行雄
    第368回 京都大学生態学研究センターセミナー 2025年09月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等 京都大学生態学研究センター 京都大学生態学研究センター
     
    同研究センターの伝統ある公開セミナーに招待され、講演した。
  • Gripper vs. Kicker: Effects of male suckers and female hind legs on mating in diving beetle (Eretes griseus)  [通常講演]
    TAKEUCHI Seita; MATSUMURA Kentarou; YASUI Yukio
    日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 2025年03月 口頭発表(一般) 札幌コンベンションセンター 大会会長 仲岡雅裕
     
    In many sexually reproducing organisms, males can produce more offspring by mating more often, but for females, increased mating frequency does not necessarily lead to more offspring. This mismatch of interests between the sexes can lead to sexual conflict, which can develop into an evolutionary arms race. Diving beetles are a particularly interesting example. Many diving beetles mate underwater but have to surface every few minutes to breathe. During mating, the male attaches a sucker to the female's back to prevent her from escaping. At this time, the female is positioned below the male, making it difficult for her to surface. As a result, prolonged mating by males with developed suckers leads to an increased risk of suffocation and predation. Previous studies have suggested that females have evolved a rough surface on their dorsal surface to reduce the stickiness of male suckers. However, some species with male suckers show no sexual dimorphism on their dorsal surfaces, and the nature of sexual conflict in the diving beetle remains unclear. In the diving beetle (Eretes griseus), males have well-developed suckers (two large suckers and many smaller suckers on each tarsus of the foreleg), whereas females show no dorsal sexual dimorphism. In this study, the mating behavior of E. griseus collected in Kagawa Prefecture was observed, and the relationships between male suckers and mating traits, as well as female counteradaptation, were analyzed. The results revealed that the number of small suckers was positively correlated with the number and duration of mating but not with the size of large suckers. This means that in E. griseus, small suckers may be more important for mating success than large suckers are. Females also had significantly longer hind legs and were more likely to kick males during mating. Furthermore, the greater the number of small suckers and the shorter the hind legs of the female are, the more successful the mating and the longer the mating period. This finding suggests that in E. griseus, there is an arms race between the number of male suckers and the length of female hind legs due to sexual conflict.
  • 性の進化の謎を解く:性の2倍のコストはいかにして乗り越えられたか?  [通常講演]
    安井行雄; 長谷川英祐
    日本動物行動学会第42回大会 2023年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名) 京都大学理学部 平田聡
  • コクヌストモドキとオオツノコクヌストモドキの二種間の繁殖における相互作用の検証  [通常講演]
    大西流偉; 松村健太郎; 安井行雄
    日本生態学会第70回大会 2023年03月 ポスター発表
  • フタホシコオロギ雌における一雄多回交尾と多雄各一回交尾の繁殖失敗確率の比較  [通常講演]
    山本悠渡; 安井行雄
    日本生態学会第70回大会 2023年03月 ポスター発表
  • フタホシコオロギ雌のbet-hedging polyandry:一雄多回交尾と多雄各一回交尾の卵孵化率への影響  [通常講演]
    山本悠渡; 安井行雄
    日本応用動物昆虫学会第67回大会 2023年03月 ポスター発表
  • 進化生物学から見た「男と女」  [招待講演]
    安井行雄
    放送大学香川学習センター サンクリスタル講演会 2022年11月 口頭発表(招待・特別)
  • フタホシコオロギ雌での多雄交尾bet-hedging仮説の再検討  [通常講演]
    山本悠渡; 安井行雄
    日本動物行動学会第41回大会 2022年11月 口頭発表(一般)
  • 性の進化の謎を解く:配偶子生殖と異型配偶子の進化に関する新仮説  [通常講演]
    安井行雄; 長谷川英祐
    日本動物行動学会第41回大会 2022年11月 口頭発表(一般)
  • フタホシコオロギを用いた多雄交尾 bet-hedging 仮説の検証実験  [通常講演]
    山本悠渡; 安井行雄
    2021 年度 中国四国地区生物系三学会(日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会)合同大会香川大会 2021年06月 ポスター発表
  • アクティブな雄は雌からモテない?コクヌストモドキを用いた検証  [通常講演]
    松村 健太郎; 川端 侑真; 安井 行雄
    日本動物行動学会第39回大会 2020年11月 ポスター発表
  • フタホシコオロギ雌の多雄交尾は交尾失敗・環境変動に対する保険か?  [通常講演]
    山本悠渡; 安井 行雄
    日本動物行動学会第38回大会 2019年11月 ポスター発表
  • 雌の多雄交尾の進化メカニズムとしての両賭け(bet-hedging):理論と検証  [招待講演]
    安井行雄
    京都大学生態学研究センター研究集会「異なるマクロ生物学分野のインタープレイ」 2018年10月
  • 雌の多回交尾の進化に関するbet-hedging 理論の死と復活  [招待講演]
    安井行雄
    第9回日本動物行動学会賞受賞講演,日本動物行動学会第37回大会 2018年09月 口頭発表(招待・特別)
  • 増殖と存続から捉え直す「適応度」概念  [招待講演]
    安井行雄
    日本進化学会第20回大会シンポジウム「適応進化の永続性パラダイム -ダーウィニズム ビヨンド リミックス–」 2018年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 永続性パラダイムに関するコメント  [招待講演]
    安井行雄
    日本生態学会第65回大会シンポジウム「適応進化の永続性パラダイム -ダーウィニズム・ビヨンド-」 2018年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 雌の多雄交尾の進化メカニズムとしての両賭け(bet-hedging):理論と検証  [通常講演]
    安井行雄
    日本応用動物昆虫学会第61回大会 2017年03月 口頭発表(一般)
  • 真空乾燥による昆虫標本作製  [通常講演]
    日本昆虫学会四国支部 第52回大会 2013年
  • オーストラリアの自然と昆虫  [通常講演]
    第50回日本昆虫学会四国支部大会 2011年
  • An empirical test of polyandry as a bet-hedging strategy  [通常講演]
    Francisco Garcia-Gonzalez; 安井行雄; Jonathan; P. Evans
    The 13th Congress of the European Society for Evolutionary Biology (ESEB2011) 2011年 ポスター発表
  • The evolution of female multiple mating as a life-history strategy  [通常講演]
    安井行雄
    The 13th International Behavioral Ecology Congress 2010年
  • クヌギジュエキダニ(Hericia sanukiensis Fashing and Okabe)の飼育方法  [通常講演]
    第47回日本昆虫学会四国支部大会 2008年
  • The genetic benefits of female multiple mating  [通常講演]
    安井 行雄
    Proceedings of the International Symposium on Sperm Competition and Reproductive Strategies 2005年

作品等

  • Evolution of polyandry (female multiple mating)
    2010年

MISC

  • 大屋崇; 安井行雄 香川大学学術情報リポジトリ 2025年02月 [査読有り]
  • 香川県三木町白山のチョウ相の変化−1960年代と2006−7年の比較
    北川雄士; 安井行雄; 伊藤文紀 香川生物 (36) 21-33 -33 2009年
  • G214 雌の多回交尾の進化 : アズキゾウムシの給餌計画に基づく人為淘汰実験
    溝口 博美; 相良 亮; 安井 行雄; 原野 智広; 柳 真一; 宮竹 貴久 日本応用動物昆虫学会大会講演要旨 (51) 115 -115 2007年03月
  • ラウンドテーブル報告「親の論理と子の論理:雌の多回交尾から社会性進化へ」
    安井行雄 日本動物行動学会ニュースレター (32) 4-5 1998年
  • ラウンドテーブル報告「雌の多回交尾の進化」第1部「雌の多回交尾 - 何が問題なのか?」
    安井行雄 日本動物行動学会ニュースレター (28) 8-16 1996年
  • ハエダニとヤドリダニの精子競争:交尾前ガード行動は何のため?
    安井行雄 インセクタリウム 29 204-212 1992年

受賞

  • 2024年11月 日本動物行動学会 エディターズチョイス2024
     Polyandry works as bet-hedging in the field cricket Gryllus bimaculatus, even after eliminating females in poor condition that cannot accept remating 
    受賞者: 山本悠渡;安井行雄
  • 2024年04月 Wiley社 Ecological Research Top Cited Article 2022-2023
     Evolutionary bet-hedging reconsidered: What is the mean–variance trade-off of fitness? Ecological Research, 37(3), 406–420. 
    受賞者: Yasui, Y
  • 2023年11月 日本動物行動学会 エディターズチョイス2023
     Mite dilemma: molting to acquire sexual maturity or not molting to ensure durability and dispersal ability in Phorytocarpais fimetorum (Parasitiformes; Gamasida; Parasitidae) 
    受賞者: 安井行雄
  • 2023年04月 Springer-Nature社 2022 Springer-Nature, Research Highlights – Evolutionary Biology
     The origination events of gametic sexual reproduction and anisogamy 
    受賞者: Yukio Yasui;Eisuke Hasegawa
  • 2023年03月 日本生態学会 第70回日本生態学会大会ポスター賞優秀賞
     コクヌストモドキとオオツノコクヌストモドキの二種間の繁殖における相互作用の検証 
    受賞者: 大西瑠偉;松村健太郎;安井行雄
  • 2022年11月 日本動物行動学会 エディターズチョイスアワード2022(第9回Journal of Ethology論文賞)
     The origination events of gametic sexual reproduction and anisogamy 
    受賞者: 安井行雄;長谷川英祐
  • 2021年12月 日本動物行動学会 エディターズチョイス2021
     An empirical test of bet-hedging polyandry hypothesis in the field cricket Gryllus bimaculatus. 
    受賞者: Yukio Yasui;Yuto Yamamoto
  • 2018年09月 Japan Ethological Society 日本動物行動学会賞
     「雌の多回交尾の進化に関する bet-hedging 理論の死と復活」による 
    受賞者: 安井 行雄
  • 2000年03月 日本生態学会宮地賞
     「雌の多回交尾の進化」による JPN
  • 2000年 The 4th Denzaburo Miyadi Award, Ecological Society of Japan

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 貞節か浮気か?雌の一雄繰り返し交尾と多雄各一回交尾によるbet-hedging戦略
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2029年03月 
    代表者 : 安井 行雄
  • 抵抗性メスの進化と乱婚メス出現の仕組みの解明と対策
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2021年07月 -2024年03月 
    代表者 : 宮竹 貴久; 安井 行雄; 日室 千尋
     
    当該年度は、コクヌストモドキを不妊化する方法を確立し、以下の実験進化を実施した。不妊オス集団中に、不妊雄など雌にとってのハズレ雄が含まれる時、もし雌がそれを識別できるなら、雌はハズレ雄との交尾もしくはハズレ雄の精子を用いた受精を回避すると推測できる。一方で、雌がハズレ雄を識別できない場合には、多雄交尾を行う雌が繁殖失敗のリスクを低減し、適応度の減少を防ぐことができるため、雌の交尾頻度が上昇するかもしれない。本研究では、コクヌストモドキを用いて、放射線照射によって人工的に不妊化した雄を含ませた集団で15世代に渡って累代飼育する実験進化の手法によって雌の進化的応答を調査した。その結果、不妊雄を含ませて累代飼育した集団(処理系統)の雌は、不妊雄を含ませなかった集団(対照系統)の雌と比較して、交尾を行う回数が有意に多かった。また、処理系統の雌を1回目に正常の雄、2回目に不妊雄と交尾させたときの、雌の産んだ卵の孵化率と、対照系統の雌を1回目に正常の雄、2回目に不妊雄と交尾させたときの、雌の産んだ卵の孵化率との間に差は見られなかった。以上のことから、本種の雌は、不妊雄の精子を用いた受精を回避することができず、その代わりに多雄交尾をすることで繁殖殖失敗のリスクを分散させるbet-hedging polyandryが進化したことが示唆された。新型コロナ禍のため実際に不妊化法を実施しているアリモドドキゾウムシの反応は研究は、その準備段階にとどまった。
  • 雌の多回交尾の進化に関するbet-hedging仮説の実験的検証
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 安井 行雄
     
    一般に雄は多くの雌と交尾するほど多くの子供を残せるが、雌は複数の雄と交尾しても(父親が入れ替わるだけで)子供を増やすことはできない。しかし多くの動物で雌は複数の雄と交尾する。この「雌の多回交尾」の進化は行動生態学・進化生態学の重要な研究課題である。 本研究は従来あまり有効でないとみなされてきた両賭け(bet-hedging)仮説を、メタ個体群構造を取り入れた新しい視点から再検討するものである。前研究課題26440241において、コンピュータシミュレーションモデルによる分析(Yasui and Garcia-Gonzalez 2016)と解析的数理モデル(Yasui and Yoshimura 2018)によって、集団中に完全な繁殖失敗をもたらす雄が一定頻度存在し、かつ雌が雄の善し悪しを判定できないときbet-hedgingによる雌の多回交尾の進化が可能であるという結果が得られていた。 本年度は理論的解析をさらに進めるとともにフタホシコオロギ実験個体群において理論を検証する実験を開始した。1回交尾させた雌(1雄交尾区)と異なる2~4雄と1回ずつ交尾させた雌(多雄交尾区)との間で卵の孵化率を比較した。実験個体群では有害遺伝子はパージされやすくまた環境変動も小さいため、卵の孵化条件に人工的な環境変動(温度や塩分濃度)を加えた。その結果、算術平均適応度(各母親の繁殖を同一世代内の独立事象とみた場合)では有意差がなかったが、幾何平均適応度(世代ごとに適温・高温に変動する条件で、同一家系が複数世代にわたって繁殖したとみなした場合)では多雄交尾が有利であった。予備段階ながら交尾失敗や環境変動による絶滅を回避する保険として多回交尾が機能していることが示唆された。
  • 雌の多回交尾の進化に関する遺伝的bet-hedging仮説の再検討
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2014年04月 -2019年03月 
    代表者 : 安井 行雄
     
    一般に雄は多くの雌と交尾するほど多くの子供を残せるが、雌は複数の雄と交尾しても子供を増やすことはできない。しかし多くの動物で雌は複数の雄と交尾する。この「雌の多回交尾」の進化は進化生態学の重要な研究課題である。 本研究では従来あまり有効でないとみなされてきた両賭け(bet-hedging)仮説を、メタ個体群構造を取り入れた新しい視点から再検討した。コンピュータシミュレーションモデルと解析的数理モデルの両者が、bet-hedgingによる多回交尾の進化の必要条件は、集団中に完全な繁殖失敗をもたらす雄が一定頻度存在し、かつ雌の交尾機会が限られていることであるという結論を導いた。
  • 雌の多回交尾の進化は生活史進化の理論(r/K戦略)から説明できる
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 安井 行雄
     
    一般に雄は多くの雌と交尾するほど多くの子供を残せるが、雌は複数の雄と交尾しても子を増やすことはできない。しかし多くの動物で雌は複数の雄と交尾する。この「雌の多回交尾」の進化は行動生態学・進化生態学の重要な研究課題である。本研究はアズキゾウムシ雌の交尾回数の変異が、長期人工飼育環境下での意図せぬ淘汰によって副次的に生じたという仮説を検証した。野外由来の多回交尾系統と長期累代飼育を経た1回交尾系統を交雑して作った基礎個体群に対する給餌計画と産卵時期による人為淘汰実験(非給餌・初期卵選抜と給餌・後期卵選抜)を通算20回以上実施し、おおむね予測と合致する結果が得られた。
  • 雌の多回交尾の進化に関する遺伝的両賭け戦略の検証:体外受精のウニを材料として
    香川大学国際交流資金
    研究期間 : 2010年04月 -2011年01月 
    代表者 : 安井 行雄
  • メスが複数回交尾するのはなぜか
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2004年 -2006年 
    代表者 : 粕谷 英一; 宮竹 貴久; 安井 行雄
     
    メスが何頭のオスと交尾するか(メスの交尾回数ないし交尾率)には種間で大きな変異がみられ、メスの利益に基づく仮説群が提案され研究されてきた。交配可能な集団(系統)間でのメスの交尾回数の変異を持つ種である、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)を主な対象として、メスの交尾回数の進化について検討した。まず、交尾回数の集団間変異が、メスの側の要因とオスの側の要因、および交互作用によりそれだけの影響を受けているのかを明らかにし、また変異が遺伝的な部分を持つことを示した。人為選択実験により遺伝相関を検討したところ、メスとオスの交尾率間には相関した進化がみられず、両性の交尾率間には遺伝相関がないと考えられた。これまでの研究でもっとも有力な直接的利益の仮説に関して、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団において、複数回交尾にともなうメス自身の直接的利益が見られないことを示した。直接的利益に加えて間接的利益の一部を合わせて評価しても、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団で複数回交尾によるメスの利益は見られなかった。メスが複数のオスと交尾する率が高い集団のオスは、メス体内に複数のオスの精子が存在し精子競争のリスクが大きいため、メスが複数のオスと交尾する率が低い集団のオスと比べて精子競争能力が高いという予測が、二重交尾実験と父性解析の結果、支持された。メスが複数のオスと交尾する率は、集団だけではなく、時間帯や産卵基質などの条件などの影響を受けた。しかし、時間帯が異なっても、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団では、メスの交尾率が低い集団よりも、交尾率が高いことが普通であり、逆転は見られなかった。産卵基質の有無は、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団では交尾率に大きな影響がなく、メスが複数のオスと交尾する率が低い集団ではメスの交尾率に影響を与えた。
  • 水田生態系における人為的環境変動・撹乱に対するホウネンエビ集団の生活史進化
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 安井 行雄
     
    水田に生息する甲殻類ホウネンエビBranchinella kugenumaensis(Ishikawa)の生活史形質において,前年度までの研究で明らかにされた表現型多型(長期繁殖型と短期繁殖型)が生じる原因が,遺伝によるのか環境によるのかを実験的に明らかにするためには,大前提として供試個体を容易に入手する必要がある。そこで本研究ではまず、香川県木田郡三木町を流れる河川(吉田川、新川、鴨部川)の流域においてホウネンエビ長期繁殖型の発生が見られるかどうかを探索した。また表現型多型の生じる原因を明らかにするためには、これまで困難とされてきたコントロールされた環境条件下で個体を飼育することが必要である。そのため本研究では半野外条件および恒温室内での飼育技術の確立を試みた。野外の調査地においてホウネンエビの発生が確認できたのはM3地点(吉田川上流足田打)のみであった。M3での個体の成長は短期繁殖型のものと類似しており、河川上流部で長期繁殖型個体の発生を確認することはできなかった。しかし半野外環境下での飼育において、M1地点(吉田川上流朝倉)の土壌から長期繁殖型と思われる個体の発生が確認出来た。恒温室内での実験ではN20地点(琴電農学部前駅南西)の土壌を用いた。これは野外網室での半野外飼育の結果としてN20個体はM1やM3など山間部の個体と比べて環境順応能力が高いと考えられたからである。大型のプラスティックトレイ(924×610×200mm、容量79リットル)に水田土壌を入れ、水道水を加えて攪拌し、網室内に放置して自然の日射と温度変化に曝すだけで土壌中のホウネンエビ卵を孵化・成長・繁殖させることができた。またトレイの底に土壌を入れた状態であれば恒温室(27℃、16L8D)内で人工照明を当てた状態でもホウネンエビを飼育することができた。光条件(ライト1灯と2灯)と水質条件(ハイポネクス添加、乾燥酵母添加および無添加対照区)をコントロールした飼育実験で発生消長を調べたところ、ライトの照度と水質の違い、および雌雄の性差についていずれも体サイズにおける有意差を生じさせることができた。ライトは2灯が1灯よりも成体の体長を大幅に促し、また酵母添加区、ハイポネックス添加区、対照区の順でわずかずつ体長が大きかった。また雌は雄よりもわずかに大型であった。 本実験を通して、水中に土壌を残すという半人工条件とはいえ、これまでは困難とされてきたホウネンエビを飼育することに成功した。この結果、今後季節的要因にとらわれることなくホウネンエビを周年累代飼育することが可能となった。またその際、ライトの照射および酵母・ハイポネックスの添加を行うことは成長を促進する上で有効である。

委員歴

  • 2017年01月 - 現在   日本動物行動学会 Springer Verlag   Journal of Ethology編集委員
  • 2021年03月 - 2022年04月   国際科学技術財団   日本国際賞「生物生産、生態・環境」分野 審査部会委員
  • 2011年01月 - 2016年12月   Springer Verlag, 日本動物行動学会, 国際学術雑誌Journal of Ethology (Springer Verlag) 編集長
  • 2002年01月 - 2003年12月   日本動物行動学会   Journal of Ethology副編集長   日本動物行動学会

社会貢献活動

  • 香川大学博物館第13回企画展「昆虫の色とカタチ 展」実行委員長
    期間 : 2013年04月 - 2013年09月
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 香川大学博物館
     実行委員
  • 香川大学博物館第2回企画展「昆虫のふしぎ」実行委員長
    期間 : 2008年07月 - 2008年09月
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 香川大学博物館
     実行委員, 企画展「昆虫のふしぎ」の企画・実行

学術貢献活動

  • 期間 : 2023年01月01日 - 現在
    役割 : 企画立案・運営等
    種別 : 学会・研究会等
    主催者・責任者 : 竹垣 毅編集長(長崎大学)
    2002年以降本誌の副編集長、編集長、編集委員を歴任している。科研費による出版助成獲得、有名研究者の論文招待、論文賞創設、インパクトファクター向上など功績は大きい。
  • 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員、 卓越研究員候補者選考委員会書面審査員及び国際事業委員会書面審査員・ 書面評価員
    期間 : 2023年01月01日 - 現在
    役割 : 審査・評価
    種別 : 審査・学術的助言
    主催者・責任者 : 独立行政法人日本学術振興会 理事長 杉野 剛
    特別研究員DC1の1次審査、2次審査を担当。

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.