進行性腎細胞癌に対するLexatumumab併用テムシロリムス療法の開発
日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2012年04月 -2015年03月
代表者 : 呉 秀賢; 鈴木 透; 兼松 明弘; 山本 新吾; 杉元 幹史; 筧 善行; 加藤 琢磨
難治性・進行性腎癌に対する抗TRAIL受容体抗体併用テムシロリムス療法の開発研究を行った。その結果,(1)抗TRAILデスレセプター2に対するモノクロナール抗体Lexatumumabと新規分子標的薬テムシロリムスとの併用による相加効果を認めた。(2)抗TRAILデスレセプター1に対するモノクロナール抗体Mapatumumabと低濃度のエピルビシンやテラルビシンとの併用抗癌化学療法による相乗効果を見出した。これはカスパーゼカスケードの活性化を介したアポトーシス誘導によるものであることを証明した。(3)Mapatumumabとタンパク質合成阻害剤アニソマイシンとの併用療法による相乗効果も見出した。