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二ツ山達朗 (フタツヤマ タツロウ)

        
    経済学部 経済学科 創発科学研究科 創発科学専攻 
  • 准教授
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • 博士(地域研究)(2016年03月 京都大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • SNSと宗教   ムスリムとフットボール   イスラームの人類学   チュニジア   文化人類学   宗教人類学   中東地域研究   

研究分野

  • 人文・社会 / 観光学
  • 人文・社会 / 文化人類学、民俗学 / 宗教人類学
  • 人文・社会 / 地域研究 / 中東地域研究

経歴

  • 2020年04月 - 現在  平安女学院大学国際観光学部 国際観光学科非常勤講師
  • 2020年04月 - 現在  香川大学経済学部准教授
  • 2019年04月 - 2020年03月  龍谷大学国際学部 国際文化学科非常勤講師
  • 2018年03月 - 2020年03月  平安女学院大学国際観光学部 国際観光学科准教授
  • 2017年04月 - 2020年03月  近畿大学文芸学部非常勤講師
  • 2016年04月 - 2018年03月  人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター拠点研究員拠点研究員

学歴

  • 2010年04月 - 2016年03月   京都大学大学院   アジア・アフリカ地域研究研究科

所属学協会

  • 地中海学会   香川大学経済学会   生き物文化誌学会   観光学術学会   「宗教と社会」学会   日本文化人類学会   日本中東学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • イスラーム・デジタル人文学
    須永, 恵美子; 熊倉, 和歌子 (担当:分担執筆範囲:コラム8「ソーシャルメディアとイスラーム」)人文書院 2024年02月 ISBN: 9784409420256 272p
  • 世界の探検 (講談社の動く図鑑MOVE)
    (担当:その他範囲:監修協力)講談社 2023年06月 ISBN: 4065303567 168
  • イスラーム文化事典
    イスラーム文化事典編集委員会 (担当:分担執筆範囲:「住空間(マグリブ)」「人生儀礼(マグリブ)」)丸善出版 2023年01月 ISBN: 9784621307663 xxi, 714p, 図版 [8] p
  • イスラームおよびキリスト教における崇敬の人類学:一神教の聖者たち、聖人たち
    赤堀雅幸; 分担執筆; 範囲; 章「神とムスリムを介する聖者と物; チュニジア南部の聖者崇敬の事例から (担当:分担執筆範囲:)上智大学 イスラーム研究センター 2022年03月
  • 中東・イスラーム世界への30の扉
    西尾哲夫; 東長靖 (担当:分担執筆範囲:12章「世界は神とつながるモノにあふれている―マテリアリティとイスラーム」)ミネルヴァ書房 2021年07月
  • 現代中東における宗教・メディア・ネットワーク――イスラームのゆくえ
    千葉悠志; 安田慎 (担当:分担執筆範囲:神の言葉を伝えるメディア―クルアーングッズからSNSまで―)春風社 2021年03月
  • 中東・オリエント文化事典
    鈴木, 董; 近藤, 二郎; 赤堀, 雅幸; 岡田, 保良; 鎌田, 繁; 長沢, 栄治; 永田, 雄三; 西尾, 哲夫; 深見, 奈緒子; 保坂, 修司; 桝屋, 友子; 水野, 信男; 森本, 一夫 (担当:分担執筆範囲:「パトロンとクライアント」「寄付と喜捨」「マグリブ③主食(クスクス)」「マグリブ③オリーブとオリーブオイル」「天使」)丸善出版 2020年11月 ISBN: 9784621305539 xxix, 775p, 図版 [16] p
  • 沙漠学事典
    日本沙漠学会 (担当:分担執筆範囲:アフリカの砂漠サハラ砂漠)丸善出版 2020年07月 ISBN: 9784621305171 xxix, 504p
  • 観光学の未来
    平安女学院大学国際観光学部 (担当:分担執筆範囲:第12章「東南アジアからのムスリム観光客を理解するために」; 第16章「観光研究に自覚的であるために―観光と宗教の類似点から―」)白川書院 2019年03月 ISBN: 9784786700859 269p
  • 大学生・社会人のためのイスラーム講座
    小杉, 泰; 黒田, 賢治; 二ツ山, 達朗 ナカニシヤ出版 2018年11月 ISBN: 9784779513312 vi, 276p
  • The Civilizational Exchange in the Mediterranean
    二ツ山達朗 (担当:分担執筆範囲:Diversity of Olive Culture in Mediterranean: From the Case of Tunisian Traditional Olive Oil)釜山外国語大学地中海研究所 2017年05月
  • チュニジアを知るための60章
    鷹木, 恵子 (担当:分担執筆範囲:「消えゆく遊牧民とその伝統」「南部のベルベル集落とその生業」)明石書店 2010年08月 ISBN: 9784750332512 380p

講演・口頭発表等

  • 地中海から瀬戸内海へ移動したオリーブ―物質とシンボルのモビリティ―  [通常講演]
    二ツ山達朗
    グローバル地中海・東洋大学アジア文化研究所主催シンポジウム「内海をめぐる想像力――ツーリズムとアートで結ぶ瀬戸内海と地中海」 2025年03月 口頭発表(一般)
  • The New Islamic Connectivity brought by Influencers in Social Media  [招待講演]
    二ツ山達朗
    第4回イスラーム信頼学 国際会議 Overcoming the Divide: Connectivity and Trust Building for Middle East Peace 2025年02月 ポスター発表
  • Pseudo-Authenticity of Islam in Smartphones  [通常講演]
    二ツ山達朗
    Asia Pacific Conference 2024 2024年11月 口頭発表(一般)
  • Unsustainability of the Tourism Economy: From the Case of the Middle East after Arab Spring and Conflicts  [招待講演]
    二ツ山達朗
    The 13th International Conference on Asian Economic Development 2024年09月 口頭発表(招待・特別)
  • Unsustainability brought by Animal Tourism: From the case study of Ogijima in Kagawa  [通常講演]
    二ツ山達朗; 山本夢那
    The 3rd Trilateral Symposium on Sustainability 2024年08月 口頭発表(招待・特別)
  • How has Udon Noodles Culture been made in Kagawa  [通常講演]
    請川友結; 二ツ山達朗
    The 3rd Trilateral Symposium on Sustainability 2024年08月 ポスター発表
  • SNS上でクルアーンを共有することの特徴と課題  [通常講演]
    二ツ山達朗
    第62回現代中東イスラーム世界・フィールド研究会 2022年11月 口頭発表(一般)
  • SNSを媒体としたクルアーンがもたらすイスラーム的コネクティビティの変容  [通常講演]
    二ツ山達朗
    イスラーム信頼学全体集会「信頼学のレシピ~素材と方法編~」 2022年03月 口頭発表(一般)
  • 神とムスリムを介する聖者・聖遺物・聖木:チュニジアの事例から  [通常講演]
    二ツ山達朗
    上智大学研究機構イスラーム研究センター主催連続講演会「イスラームおよびキリスト教における崇敬の人類学:一神教の聖者たち、聖人たち」 2021年11月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 新型コロナ禍の外出しない観光をめぐる一試論  [通常講演]
    二ツ山達朗
    COVID−19とTourism Studies 2020年06月 口頭発表(一般)
  • クルアーンが記されたモノはどこへ行くのか?:チュニジア南部における室内装飾具の事例から  [通常講演]
    二ツ山 達朗
    日本中東学会第35回年次大会 2019年07月 口頭発表(一般)
  • Rethinking Islam through Commodities: Focusing on Ordinary Muslims’ Space in Tunisia  [招待講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    Symposium of Perspective on Material Culture and Middle Eastern Turn, at Iran National Museum 2019年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • ムスリムの日常空間におけるクルアーンの物質化―チュニジアにおける室内装飾具の事例から  [通常講演]
    二ツ山 達朗
    国立民族学博物館共同研究「モノをとおしてみる現代の宗教的世界の諸相」 2018年11月 口頭発表(一般)
  • How Qur’ān are materialized in Spaces of Muslims under Mass Production and Consumer Society: From the case of South Tunisia  [通常講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    Korean Association for Middle East Studies 2018年10月 口頭発表(一般)
  • Universities as Tourism Resources: The Case of Universities in Kyoto  [通常講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    International Conference on Future of the Past: Tourism and Cultural Heritage in Asia 2018 2018年08月 口頭発表(一般)
  • Qur’ānic Commodities in Spaces of Ordinary Muslims: Focusing on Interior Ornaments and Calendars in Tunisia  [通常講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    World Congress for Middle Eastern Studies 2018年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • チュニジア南東部におけるオリーブ信仰―宗教人類学において物質を扱う一考察  [通常講演]
    二ツ山 達朗
    日本文化人類学会 2018年06月 口頭発表(一般)
  • Traditional Cultures of Olive Oil in Modern Global Market: From the Case of South Tunisia  [招待講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    Tunisia-Japan Symposium on Science, Society and Technology TJASSST 2017 2017年11月 口頭発表(一般)
  • Symbolism of the Olive in the Mediterranean Civilization and Modern Global Market  [通常講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    AFOMEDI International Conference 2017年03月 口頭発表(一般)
  • Sustainable Instability of the Olive Farming: From the Case of Jessr in Tataouine  [通常講演]
    Tatsuro Futatsuyama
    Tunisia-Japan Symposium on Science, Society and Technology TJASSST 2016 2016年09月 口頭発表(一般)
  • 宗教グッズに描かれたイスラームの聖地イメージ-チュニジアの室内装飾具の事例から-  [通常講演]
    二ツ山 達朗
    観光学術学会第3回研究集会 2016年02月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • Effects of Material Objects on Muslim Religious Practices: The Case of the Qur’ānic Calendar in Tunisia  [通常講演]
    Futatsuyama Tatsuro
    International Symposium by Sunan Kalijaga State Islamic University "Revisiting Sunni and Shi‘ah: Thoughts, Spirituality, and New Movements" 2015年11月 口頭発表(一般)
  • Treatment of Qur’ānic Commodities: A Case Study of Tunisian Interior Ornaments  [通常講演]
    Futatsuyama Tatsuro
    Treatment of Qur’ānic Commodities: A Case Study of Tunisian Interior Ornaments 2015年09月 口頭発表(一般)
  • 宗教グッズの扱いをめぐる葛藤-チュニジアのクルアーン装飾具の事例から-  [通常講演]
    二ツ山 達朗
    第31回日本中東学会 2015年05月 口頭発表(一般)

作品等

  • 写真集「エモまち★さんまち」
    芸術活動  香川大学二ツ山ゼミナール  2022年03月 - 現在
  • 写真展「観光立国チュニジアの今」
    芸術活動  二ツ山達朗  2019年06月 -2019年06月
  • 写真展「チュニジア南部の生活」
    芸術活動  二ツ山 達朗  2007年07月 -2007年07月

MISC

  • SNSがもたらすイスラームの新たな水平的コネクティビティ
    二ツ山達朗 イスラーム信頼学ニュースレター 3 34 -35 2023年03月
  • 地中海の《癒し》13:オリーブの樹が死なない理由
    二ツ山達朗 地中海学会月報 454 1, 8 2022年12月
  • 地中海の植物から世界の象徴になったオリーブ
    二ツ山達朗 地中海学会月報 451 6 -6 2022年09月
  • クルアーン装飾具の飾りめぐり
    二ツ山達朗 季刊民族学 45 (3) 88 -95 2021年07月 [招待有り]
  • 嫉妬にはきっと尻尾が効く
    二ツ山達朗 月刊みんぱく 44 (1) 9 -9 2020年01月
  • 二ツ山 達朗 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2018 (0) 58 -58 2018年 [査読有り]
  • 書籍紹介:鷹木恵子著『チュニジア革命と民主化―人類学的プロセス・ドキュメンテーションの試み
    二ツ山達朗 イスラーム地域研究ジャーナル 9 112 -112 2017年03月
  • 二ツ山 達朗 イスラーム世界研究 9 397 -418 2016年03月
  • <フィールドワーク便り>室内を彩る多様なクルアーン装飾品
    二ツ山 達朗 アジア・アフリカ地域研究 = Asian and African Area Studies 13 (1) 77 -81 2013年11月
  • 二ツ山達朗 イスラーム世界研究 5 (1-2) 515 -520 2012年02月

受賞

  • 2004年03月 立命館大学産業社会学部 父母教育後援会 産業社会学部長表彰 論文の部 最優秀賞
     紙屋川の河川改修を考える 
    受賞者: 二ツ山 達朗

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ムスリムによる/に対するイコノクラスムはなぜおきるのか:北アフリカの事例から
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2021年04月 -2026年03月 
    代表者 : 二ツ山 達朗
     
    本研究課題の目的は、イスラームにおけるモノと観念の関係が西洋的・世俗主義的なものとどのように異なり、それによってどのような軋轢や問題が生じているかを、明らかにすることにある。具体的には、ムスリムによって聖者廟が破壊される事例と、預言者の風刺画に対するムスリムの反応に焦点をあて、それらをめぐる言説を現地調査により実証的に分析することで、イスラームと西洋的・世俗主義的なモノと観念の差異、を明らかにする。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、全面的に海外渡航が禁止され、また国内においても長期にわたり県外移動が禁止されたことなどにより、現地調査や文献資料の収集を行うことが叶わなかった。 代替として、入手可能な文献を収集し、先行研究の分析を行った。具体的には、イスラームのみならずモノと宗教の関係性に関するものや記号論に関する先行研究を幅広く収集し、イコノクラスムについての議論を精査・整理した。またイスラーム地域のイコノクラスムの事例を扱った先行研究を収集するとともに、それらの議論の課題について考察した。加えて、国内で実施できる情報収集として、インターネット上の記事から中東地域・欧州地域におけるイコノクラスムをめぐる事件を網羅的に収集するとともに、それらの事件についてのSNS上の言説を収集した。 現地調査が実施できなかったために、当初の計画とは異なるものの、日本語の雑誌論文1本、オンラインでのシンポジウムにおける発表1本、章分担での論考2本を発表した。
  • イスラームおよびキリスト教の聖者・聖遺物崇敬の人類学的研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 赤堀 雅幸; 森本 一夫; 藤原 久仁子; 和崎 聖日; 寺田 勇文; 小牧 幸代; 二ツ山 達朗; 新井 和広; 高橋 圭; 安田 慎; 丸山 大介; 東長 靖; 三沢 伸生; 三代川 寛子
     
    共同研究の第2年度として、現地調査を本格化させる予定であったが、新型コロナウィルスの流行により、可能な研究推進の方向法を工夫しながら少しでも研究を前に進めようとする一年となった。年度前半には活動の停滞が危惧されたが、急速にオンライン対応が進み、研究会、国際ワークショップ、研究の社会還元としての連続講演会などを開催し、また中間成果の刊行に注力した。
    (1)研究方針の再検討の必要と、オンラインミーティングの導入により、打ち合わせが緊密に行われるようになった。その一方、新たな研究協力者が参加しにくい状況が生じた。(2)研究会は年度前半では実施することができず、後半になって10月31日、1月11日、18日の3回をオンライン実施、フランスCNRS-GSRLとの共催による国際ワークショップを2月19日に実施した(2月5日に令和元年度実施予定分も開催)。(3)個別現地調査は実施できなかった。(4)共同現地調査は実施できなかった。(5)関連図書資料は一定程度を収集した。(6)関連する文献情報の収集整理に努め、目録の整備を進めた。(7)メーリングリストの他、SNSの活用、また上智大学イスラーム研究センターのウェブサイトを活用した研究活動の広報に努めた。(8)上智大学が開催する研究週間(Sophia Open Research Weeks 2020)の一環として、オンデマンド配信による5週5回の連続講演会「イスラームおよびキリスト教における崇敬の人類学:一神教の聖者たち、聖人たち」を実施し、2,000以上の視聴数を得て、学内外から高い評価を得た。また、令和元年度に本研究により実施したシンポジウム他の講演録2冊を中間成果刊行物としてイスラーム研究センターから刊行した。加えて研究分担者和崎が制作した民族誌短編映画Guli Armug'onが二つの国際映画祭(10月、令和3年2月)で入選を果たした。
  • SNSを媒体としたクルアーンがもたらすイスラーム的コネクティビティの変容
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
    研究期間 : 2021年09月 -2023年03月 
    代表者 : 二ツ山 達朗
  • 政変後のチュニジアにおけるイスラーム過激派と世俗主義の動態に関する人類学的研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 二ツ山 達朗
     
    中間年度である本年度は、交付申請書に記載の実施計画に添うかたちで、チュニジアにおけるフィールド調査、新聞・雜誌・インターネット上の記事などの一次資料の収集・分析、研究成果の公表を行った。 また、申請書に記載の研究計画では、本年度は先行研究の分析は行わない予定であったが、昨年度に組織化した「イスラームの人類学勉強会」を本年度も継続して行った。人類学的にムスリムの実践を記述する課題を共有するとともに、若手研究者間のネットワーク構築も進展させることができ、成果公表について具体的な計画が話し合われたことも大きな成果となった。 現地調査は、8月末から9月中旬までを首都チュニスとサヘル地方のスースにおいて、2月中旬から3月初旬までを首都チュニスと南部の農村地帯で行った。昨年度に構築した人的ネットワークを活用し、聖者廟周辺の住民や市民団体などを対象に、聞き取り調査を主体としたフィールドワークを行った。一次資料の収集においては、国立資料センターと書店を訪れ、政変後の動態について記された新聞記事、書籍を収集した。 これらの研究成果の一部を、スペイン・セビリアで行われた第 5 回世界中東研究大会(WOCMES Seville 2018)、韓国・ソウルで行われた韓国中東学会国際会議(KAMES 2018)、イラン・テヘランで行われた国際会議(Symposium of Perspective on Material Culture and Middle Eastern Turn)で発表し、国内においては3つの学会等で発表を行った。特に3点の国際的発信を行った事で、海外の研究者から新たな研究視座を得ることができ、国際的な研究者間ネットワークを構築することができたことも、大きな成果といえよう。
  • 中東乾燥地帯の植物のイスラーム的理解-チュニジアにおける利用と信仰の事例から-
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2013年04月 -2015年03月 
    代表者 : 二ツ山 達朗
     
    2014年7月24日~2015年2月6日まで、チュニジアにおけるフィールド調査を行った。フィールド調査においては、①農村における農作業の参与観察、②首都における文献資料の収集、③農村と首都における宗教グッズの使用状況、の3つの調査を主に行った。 ①農地における調査は、約4ケ月間にわたりこれまでも継続的に調査してきたチュニジア南部のC村において行った。農作業を参与観察しながら、オリーブの収穫、木炭生産の作業、彼らがそれらの作業中に語る台詞などを記録し、民族誌的なデータを収集した。 ②文献資料の収集は定期的に首都に上京し、チュニス市内の40ほどの図書館と書店において、研究課題に関する書籍を複写、購入した。またこれらの図書館・書店の書誌情報をリストアップし、他の研究者が使用できるようにデータベース化した。 ③宗教グッズに関しては、農村と首都の2ヶ所において、それぞれ約100店舗で使用されているクルアーングッズの配置場所とその理由、それらの2年間での変化を数量的に調査した。 以上の調査を終え2015年2月6日に帰国し、2~3月はデータを整理・集約しつつ、2つの研究集会の場で発表を行い、1つの論文を執筆し、研究成果を発表した。 以上の研究経過を通じて、チュニジアにおけるオリーブと宗教グッズの2事例から、イスラームにおいて物質が果たす役割を、人類学的な調査をもとにして考察した。これらの議論をもとに博士論文を執筆中である。

委員歴

  • 2021年10月 - 現在   地中海学会   『地中海学会月報』編集委員
  • 2016年03月 - 現在   ケナン・リファーイー・スーフィズム研究センター   上級研究員
  • 2016年04月 - 2021年03月   京都大学イスラーム地域研究センター   「イスラーム世界研究」編集委員会

担当経験のある科目

  • 個別演習香川大学経済学部
  • プロゼミナール香川大学経済学部
  • 大学入門ゼミ香川大学経済学部
  • 演習香川大学経済学部
  • 国際観光論香川大学経済学部
  • 観光産業論香川大学経済学部
  • 社会学香川大学経済学部
  • 観光人類学特殊講義香川大学経済学部
  • 地理学平安女学院大学国際観光学部
  • アラビア語Ⅰ・アラビア語セミナーⅠ龍谷大学国際学部
  • アラビア語Ⅱ・アラビア語セミナーⅡ龍谷大学国際学部
  • 観光概論平安女学院大学国際観光学部
  • 地域研究アジア・アフリカ平安女学院大学国際観光学部
  • フィールドワークの方法平安女学院大学国際観光学部
  • 文化人類学平安女学院大学国際観光学部
  • 観光メディア論平安女学院大学国際観光学部
  • 観光景観論平安女学院大学国際観光学部
  • アーバン・ツーリズム論平安女学院大学国際観光学部

社会貢献活動

  • 期間 : 2023年10月12日 - 2023年11月16日
    役割 : 講師
    種別 : 講演会
    主催者・発行元 : 香川大学地域人材共創センター
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 香川大学地域人材共創センター2023年度後期公開講座
  • ふくしまっ子応援京・体験プロジェクト(被災地支援)
    期間 : 2011年11月11日
    役割 : その他
    種別 : その他
    主催者・発行元 : 京都府教育委員会

学術貢献活動

  • 2022年度日本学生経済ゼミナール全国大会(インター大会)プレゼンテーション部門審査員
    期間 : 2022年12月11日
    役割 : 審査・評価
    種別 : 審査・学術的助言
    主催者・責任者 : 日本学生経済ゼミナール
  • 2021年度日本学生経済ゼミナール全国大会(インター大会)プレゼンテーション部門審査員
    期間 : 2021年10月24日 - 2021年12月12日
    役割 : 審査・評価
    種別 : 審査・学術的助言
    主催者・責任者 : 日本学生経済ゼミナール

その他

  • 2021年06月 - 9999年  カレンダー「モノとイトナミ ―世界の暮らしと文化365―」 
    世界各地をフィールドとする様々な分野の専門家による解説がついた日めくりカレンダー 編者: 八木 百合子(国立民族学博物館) 特別協力: 国立民族学博物館 数ページ分担執筆

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