単球・マクロファージおよびミクログリアの動態からみた中枢神経障害の病態解析
日本学術振興会:科学研究費助成事業
Date (from‐to) : 2021/04 -2025/03
Author : 田崎 修; 田島 吾郎; 上村 恵理; 村橋 志門; 池松 和哉; 村瀬 壮彦
2023年度はマウスの頭部外傷(TBI)モデルの損傷脳におけるRNAシーケンス解析をもとにマクロファージ(Mφ)とミクログリア(Mi)の活性化マーカー(Aif1, Tmem119, P2ry12, Cx3cr1,Trem2, Trem1, Ccl3)をターゲットにRT-PCRを行った。また, 損傷脳から細胞を分離してフローサイトメーター(FACS)を行った。
PCRではMiのマーカー(Aif1, Tmem119, P2ry12)と神経再生阻害因子Rgmaがday1に低下してday7に上昇するという同様の変化を示した。FACSではMφ(CD11b+, CD45 high), Mi(CD11b+, CD45 intermediate)ともにday1, day7で増加を示したが, day7にはCD11b陽性細胞のうちMφが占める割合は減少し, Miが占める割合が増加していた。mRNA, 蛋白発現パターンからday1ではMφが活性化し, RGMaとMiの活性化は低下しているが, day7ではRGMaを発現したMiが増加して神経再生阻害にはたらく可能性が示唆された。