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杉野本勇気 (スギノモト ユウキ)

        
    教育学部 学校教育教員養成課程 
  • 准教授
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)(2015年03月 広島大学)

科研費研究者番号

  • 40637477

J-Global ID

研究キーワード

  • 数学教育   

研究分野

  • 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学

経歴

  • 2021年04月 - 現在  香川大学教育学部
  • 2016年04月 - 2021年03月  長崎大学
  • 2012年04月 - 2016年03月  福山平成大学

学歴

  • 2010年04月 - 2015年03月   広島大学 博士課程後期 教育学研究科 文化教育開発専攻

所属学協会

  • 日本数学教育学会   全国数学教育学会   

研究活動情報

講演・口頭発表等

  • 資質・能力の育成を目指した作図の授業開発研究,  [通常講演]
    杉野本勇気; 逸見翔太
    日本数学教育学会第55回秋期研究大会発表集録,189-192,共著 2022年11月 口頭発表(一般) 福岡教育大学 日本数学教育学会
  • 操作的証明の一般的表記に関する考察  [通常講演]
    杉野本勇気
    全国数学教育学会第56回研究発表会 2022年06月 口頭発表(一般) 兵庫教育大学 全国数学教育学会

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 数学教授言語の今日的課題-複数言語を用いた数学科カリキュラムの検討-
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 杉野本 勇気
     
    本研究の課題である、英語と日本語を並列的に使用することを前提とした数学授業の様相を具体化するため、カリキュラム開発を進めた。今年度は、特に言語の翻訳に関わる先行研究を検討し、算数・数学の教授言語のいくつかの用語について、その成立プロセスに関わる思想的な背景について考察を行った。 また、具体的なカリキュラム開発のために、言語を用いる必要のない図形的な説明による教授方法のあり方を検討した。図形的な説明は、これまで代数的証明の補助的な役割や、具体から一般への架け橋となるような役割として扱われてきた。そのため、図的表現そのものが表しているものは、具体的な水準であることが多かったが、視覚情報そのものに対して、積極的に一般性を内包した表現となるような方法について検討するとともに、それを認識できるかどうかについての実態調査の方法について検討した。調査方法の妥当性を検証するために、予備調査の実施とその考察を行った。 また、2021年12月に研究集会を開催し、教育哲学に関する研究者と数学教育について専門とする2名の研究協力者を招いて、本研究に対しての提案していただいた。言語に潜在する文化的背景や、数学教育の歴史的展開から見える今日的課題について提案頂き、本研究の課題整理を行った。またそれらの研究集会には、現職教員や大学院生向けに理念的な枠組みを共有して頂き、本研究の可能性や授業実践に向けた課題も検討した。
  • リテラシーを視座とする学校数学における出口の課題:数学的活動から数学的リテラシー
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 阿部 好貴; 岩崎 秀樹; 杉野本 勇気; 大滝 孝治; 大谷 洋貴
     
    本研究全体の目的は、リテラシーの視座からみた中等教育段階における数学的活動の明確化である。初年度となる2019年度の目標は、中等教育数学において、育成すべき数学的な資質・能力について、数学的リテラシーという視点から考察し、その概念を明確化し理解を共有することであった。その目標の達成のため、2019年9月に第1回の研究集会を開催し、研究メンバーのそれぞれの観点からの相互の発表を基に、今日的な数学的リテラシーのあり方について議論し、その概念の共有を図った。ここでの議論をベースに、数学的リテラシー概念の明確化に対しては、理念的なアプローチと、具体的な教材・活動の視点からのアプローチの両面が必要であるとの合意に至り、それぞれの側面から研究を進めた。理念的なアプローチとして、数学的モデル化や論証の視点から、今日的な数学的リテラシーのあり方を探った。中等教育数学において、数学的モデル化と論証の接続こそ、機械やAIには代行できない領域であり、そのような現実と数学の間を架橋しうる思考の構成が,今日的な数学的リテラシーとして求められることを同定した。そのような数学的モデル化と論証をどのように接続しうるのか、という課題が明確になった。また後者は統計的探求をキーワードに、具体的な教材に基づく数学的活動の記述をおこなっている。2020年2月に第2回の研究集会を開催し、それぞれの研究成果を確認するとともに、課題を整理し、今後の研究に向けた展望を議論した。なお、それぞれの研究成果を学会で発表し議論することを通して、研究を進展させている。
  • 数学的感覚を重視した中学校数学科授業の開発研究~データの活用を題材として~
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究
    研究期間 : 2019年 -2019年 
    代表者 : 岩知道 秀樹; 杉野本 勇気
     
    本研究では, 数学科で育成されるべき考え方・思考法という視点で数学の授業を再考し, それに準ずる授業開発を行うことを目的とする。そこで, 数学的感覚に着目し, 中高生がどのような数学的感覚を持ち, 学習内容に対してどのように捉えているかを調査することで授業開発への示唆を与えることをねらい研究を進めた。その結果, 日常の経験から来る感覚が数学の授業における感覚に影響すること, 高等学校の生徒にとって, 中学校における数学との違いの感じ方が個々人で大きく異なることが明らかになった。
  • 中等教育を一貫する数学的活動の領域間ネットワーク化による論証カリキュラム開発研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 溝口 達也; 岩崎 秀樹; 熊倉 啓之; 濱中 裕明; 宮川 健; 石井 英真; 阿部 好貴; 真野 祐輔; 大滝 孝治; 國宗 進; 國宗 進; 杉野本 勇気
     
    本研究全体の目的は,中等教育を一貫する論証指導の理論的枠組みを構築し,その枠組みを用いて数学的活動に基づく論証指導カリキュラムを開発することである。この目的の達成のために,以下の4つの下位目的を設定することで,各項目に対応して成果を上げることができた:①先行研究の分析と位置付け;②中等教育を一貫する論証指導の理念を明確にすること;③カリキュラム開発における領域内・領域間の数学的活動のネットワーク化の枠組みを構築すること;④数学的活動に基づく論証教材の開発。 加えて,研究期間内に外国人研究者を招聘し,国際セミナー等を開催するとともに,研究成果の一端を数学教育学の著名な国際ジャーナルへ掲載した。
  • 国際的な研究文脈におけるわが国の数学教育研究の特徴と傾向
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 岩崎 秀樹; 阿部 好貴; 大滝 孝治; 真野 祐輔; 杉野本 勇気
     
    本研究の目的は,数学教育研究の国際比較を念頭に,わが国の数学教育研究の特徴と傾向を明らかにする点にある。「論文タイトルは最も簡潔な論文自身の要約」を作業仮設に,わが国の数学教育研究を代表する学術誌の『数学教育学論究』(日本数学教育学会)と『数学教育学研究』(全国数学教育学会)から全ての研究論文を抽出し,その論文タイトルを独自に開発した手法の下で分析・考察した。研究成果として,わが国の数学教育研究は,文化や社会といった数学教育の基盤に注目するよりも,実際の授業や学習者の認知発達に関心をはらってきたことが,明らかになった。

その他のリンク

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