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石井一也 (イシイ カズヤ)

        
    法学部 法学科 創発科学研究科 創発科学専攻 
  • 教授
Last Updated :2025/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(経済学)(京都大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 平和研究   開発論   Peace Studies   Development Studies   

研究分野

  • 人文・社会 / 経済政策

経歴

  • 2008年  - 香川大学法学部, 教授
  • 2002年 - 2004年  スタンフォード大学経済学部, 客員研究員
  • 1999年  - 香川大学法学部, 助教授
  • 1997年  - 香川大学法学部, 講師

学歴

  •         - 1997年   京都大学   Graduate School, Division of Economics
  •         - 1997年   京都大学   大学院経済学研究科
  •         - 1991年   早稲田大学   大学院経済学研究科

所属学協会

  • 日本平和学会   日本南アジア学会   

研究活動情報

論文

  • 「人新世」における脱成長論――ガンディーの経済論を中心として
    石井一也
    平和研究 58 71 - 93 2022年10月 [査読有り]
  • Gandhi's Theory of Trusteeship
    Ishii, Kazuya
    Gandhi Marg 42 3 135 - 155 2020年10月 [査読有り]
  • ガンディー思想と日本国憲法―改憲派と護憲派の対立を越えて
    石井一也
    ピープルズ・プラン 83 69 - 78 2019年02月 [招待有り]
  • Gandhi's Theory of Trusteeship
    Ishii, Kazuya
    Gandhi and the Contemporary World 30 - 41 2016年02月 [査読有り][招待有り]
  • ガンディー思想の現代的意義―コンヴィヴィアリティを軸として―
    石井一也; Ishii, Kazuya
    社会科学ジャーナル 78 9-22  2014年09月 [招待有り]
  • Gandhism in the Age of Globalization: Beyond Amartya K. Sen's Criticism
    Ishii, Kazuya
    Gandhi Marg 32 1 101-118  2010年04月 [査読有り]
  • ガンディー研究の批判的考察―ガンディーによる近代批判の理解をめぐって―
    石井一也; Ishii, Kazuya
    香川法学 29 3, 4 43-69 - 319 香川大学法学会 2010年03月
  • モハンダース・K. ガンディーの宗教観と基本的諸信条―マックス・ヴェーバーの「現世逃避型瞑想」と「現世内的禁欲」の概念に照らして―
    石井一也; ISHII, Kazuya
    香川法学 26 3/4 41-64 - 278 香川大学 2008年03月
  • グローバル化時代におけるガンディー思想の意義―アマルティア・K. センによる批判を超えて―
    石井一也; ISHII, Kazuya
    香川法学 26 3/4 73-93  2007年03月
  • ガンディー死後の「ガンディー主義」:独立インドにおける「民主主義」の不可欠の構成要素として
    香川大学法学部創設20周年記念論文集 2003年
  • An Economics for Development and Peace: With a Particular Focus on the Thoughts of Ernst F. Schumacher
    Forum for Social Economics 32 2 2003年 [査読有り]
  • Kazuya Ishii
    Review of Social Economy 59 3 297 - 312 2001年 [査読有り]
  • 開発と平和の経済学:エルンスト・F. シューマッハーの思想を中心として
    石井 一也
    平和研究 32 26 76 - 85 日本平和学会 2001年
  • 「東北タイにおける児童労働供給(2)―シーサケート県クカン郡での現地調査を中心として―」
    石井一也
    京都大学経済学会 『経済論叢』 160 1 1997年07月 [査読有り]
  • 「東北タイにおける児童労働供給(1)―シーサケート県クカン郡での現地調査を中心として]
    石井 一也; ISHII Kazuya
    京都大学経済学会『経済論叢』 159 4 1997年04月 [査読有り]

書籍

  • 身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜
    法政大学出版局 2014年 ISBN: 9784588603358
  • 平和を考えるための100冊+α
    法律文化社 2013年 ISBN: 9784589035660
  • (A. K. ダースグプタ著)ガンディーの経済学―倫理の復権を目指して―(監訳)
    作品社 2010年 ISBN: 9784861823022

講演・口頭発表等

  • Gandhi’s Thoughts and the Spread of COVID-19  [招待講演]
    Ishii, Kazuya
    Mahatma Gandhi Birth Festival The Embassy of India in Japan October 2, 2021 2021年10月 口頭発表(招待・特別)
  • Gandhism and the Constitution of Japan: Beyond the Conflict between Revisionists and Protectionists  [招待講演]
    Ishii, Kazuya
    One-Day International Webinar on Hiroshima Day for Peace in Gandhian Perspective 2020年08月 口頭発表(一般)
  • Gandhi's Theory of Trusteeship  [招待講演]
    Ishii, Kazuya
    International Conference on Gandhi and the Contemporary World 2016年02月 口頭発表(一般)
  • Gandhi and Humanity  [通常講演]
    2015年
  • The North-South Problem and World Peace: Within the Limits of Environment and Resources  [通常講演]
    2015年
  • Gandhism in the 21st Century  [通常講演]
    2015年
  • Gandhism for Conviviality  [通常講演]
    The 25th General Conference: Uniting for Peace 2014年
  • Gandhism for Conviviality  [通常講演]
    The 5th Symposium between Chiang Mai University and Kagawa University 2014年
  • ガンディー思想と経済学  [通常講演]
    日本平和学会 2011年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ガンディーのジェンダー論:エコロジカル・フェミニズムとの関連において
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 石井 一也
     
    2021年度は、ガンディーのジェンダー論を探求する前提として、植民地インドにおける女性の抑圧的状況と女性解放運動の先駆者としてのラムモホン・ライの著作を分析した。ネマイ・サダン・ボースによれば、上流階級のあいだで一夫多妻制、幼児婚、サティー(寡婦殉死)、女児殺し、第一子を聖なる河に投入するなどの行為が広く行われ、女性たちがその被害を受けていた。ライは、こうした状況に直面して、これらの慣習は、けっして宗教的に規定されたものではないことを強く主張し、インド総督ウィリアム・ベンティンクに直訴する。総督は、これを受けて寡婦殉死を禁止する法令を1829年に公布することになる。ライは、寡婦再婚を勧め、偶像崇拝を否定したが、これらの点は、自己抑制の観点から寡婦の生き方を尊重し、民衆による偶像崇拝を是認したガンディーとは、大きく異なっている。 こうした知見をえながら、ガンディーに関連する研究成果としては、エコロジカル・フェミニズムの観点から「人新世におけるSDGs」、「人新世におけるガンディー経済論:手紡ぎを中心として」などのテーマで、研究報告、講演、論文執筆を行った。5月には日本平和学会において、10月にはインド大使館主催のガンディー生誕祭において、また10月には香川大学とEuropean Japan Expert Associationによる国際会議にて報告した。また、論文は、3月に香川大学インターナショナルオフィスの紀要に掲載され、6月には日本平和学会の『平和研究』第58号に掲載される予定である。
  • 基盤研究(C)
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月
  • インド民主主義の源流―独立前後におけるアンベードカルの思想とデューイ―
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 長崎 暢子; 篠田 隆; 田辺 明生; 石井 一也; 舟橋 健太; 石坂 晋哉; Pandey Gyan; Bose Sugata
     
    本研究ではアンベードカルの思想形成におけるJ.デューイーの影響を検討する。コロンビア大学に留学し、民主主義、教育、社会についてのデューイーの思想から大きな影響を受けたアンベードカルは、アソシエーションとそれにもとづく社会生活(associated life)というデューイーの概念を使って、カースト制度による「反社会的」(anti-social)な行為の蔓延は決してインド社会の基底から生まれるものではなく、歴史的に形成されたものにすぎないとし、そこから民主主義の課題を設定した。 教育や政治における後進カーストおよびダリットの積極的な参加は、いまやインド民主主義の主要な特徴の一つとなっている。
  • ガンディーの国家観:ヒンドゥーとムスリムの融和を基軸として
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 石井 一也
     
    イギリスによる分割統治のもとでインドのコミュナリズムが激化してゆくなかで、ガンディーが、最大宗派ヒンドゥーと第二宗派ムスリムの融和をひたすら説き、両者に統一国家の樹立を悲願としながら奮闘した経緯を辿った。宗教的な違いを乗り越えて、互いの信仰を尊重しあうことを人々に期待したガンディーの国家観は、いわゆる「国民国家」や利己心にもとづく人間像を前提とした近代的国家観と大きく異なっていることが理解された。
  • 基盤研究(C)
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月
  • ガーンディーにおける生命・生存・スワラージー非暴力思想の世界史的水脈
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 長崎 暢子; 篠田 隆; 田辺 明生; 石井 一也; 油井 大三郎; 酒井 啓子; 清水 耕介; 井坂 理穂
     
    本研究は、近年再評価されつつあるガーンディーに関する文献購読、史資料調査、および現地調査(インドのアフメダーバード、ワルダー、イギリスの大英博物館、南アフリカのダーバンなど)を行い、ガーンディーの歴史的役割の重要な一端(非暴力的な紛争解決)の詳細とその影響を明らかにすることが出来た。具体的には、彼は、当時の南アフリカに存在した紛争(人種差別)を非暴力的に解決する「方法としての非暴力」をこの時代に編み出し、それによって有色人種(インド人 & 中国人)に対する白人の人種差別の一角を崩すことに成功したのである。のみならず、この方法は、北欧、中東(イラン)の紛争解決、米国の人種差別反対運動にも影響を与えた。
  • 基盤研究(C)
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年04月 -2010年03月
  • マハートマ・ガンディーのカースト観-伝統と近代の狭間で-
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 石井 一也
     
    マハートマ・ガンディーは、カースト制度を是認する傾向を示して不可触民階級出身のビムラオ・アンベードカルと激しく対立したが、他方で、不可触民制度をヒンドゥー社会に不可欠なものと考えるヒンドゥー・サナタニスト(正統派)とも明確に見解を異にした。このことは、彼のカースト観が、近代とも伝統とも一線を画した思想であったことを示しており、本研究においては、彼の思想をそうした文脈において分析しようとするものである。
  • マハートマ・ガンディーの宗教観と基本的信条
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 石井 一也
     
    本研究は、第二年度かつ最終年度に当たる本年度において、第一年度の研究実績を踏まえて、計画にしたがって順調に実行されてきた。本研究の目的が、ガンディーによる近代文明批判のエートスの形成をヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、キリスト教との関わりで探ることであったから、報告者は、前三者の中に「現世逃避型瞑想」を、最後者の中に「現世内的禁欲」を見出したマックス・ヴェーバーの概念を用いて、「アヒンサー」や「不所有」を中心とするガンディーの基本的諸信条の宗教的独自性を浮き彫りにすることに努めた。その作業を通じて、不可触民制度をめぐるガンディー=サナタニスト論争、およびガンディー=アンベードカル論争など、別途本格的に検討すべき論点についても一定の知見を得ることができたが、これらは、すぐれて個別インド的事柄であることから、次年度以降の研究課題とすることとした。 文献の収集および分析の主要な作業は、予定通り、本学の夏休みに当たる2007年8月にスタンフォード大学(合衆国)においておこない、10月より二年度を通じての研究成果のまとめと研究報告書の作成に入った。その成果は、『香川法学』(第27巻第3・4号)に掲載された。なお、関連する研究成果として、「マハートマ・ガンディーの経済思想-チャルカー運動の再評価-」を執筆し、『経済思想-非西欧圏の経済学:土着・伝統的経済思想とその変容-』(第11巻)(八木紀一郎編、日本経済評論社)に掲載された。ただし、同年11月に関連テーマの「グローバル化時代におけるガンディー思想の意義」についてインド・ウダイプルでの国際研究集会にて報告する予定であったが、渡航が日程的に困難となったためにこれを断念し、代替措置として10月に日本南アジア学会にて報告した。
  • フルブライト客員研究員
    日米教育委員会:フルブライト客員研究員プログラム
    研究期間 : 2002年09月 -2003年08月
  • 研究フェロー
    国際開発高等教育機構:研究フェロープログラム
    研究期間 : 1995年08月 -1996年07月

委員歴

  • 2022年01月 - 2022年12月   日本平和学会   監事
  • 2020年01月 - 2021年12月   日本平和学会   理事;編集委員
  • 2018年01月 - 2019年12月   日本平和学会   理事;中国四国地区幹事
  • 2016年01月 - 2017年12月   日本平和学会   理事;中国四国地区幹事

その他のリンク

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