新規情報伝達因子エクソソームによる変形性関節症治療と診断への展開とその機能解析
日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間 : 2015年04月 -2018年03月
代表者 : 味八木 茂; 加藤 義雄; 石川 正和
本研究は、変形性関節症(OA)におけるmicroRNA (miRNA) を含むエクソソームに注目した。OAモデルマウスへの目的miRNAを過剰導入したMSCエクソソームの投与は、OA抑制効果を示した。また、間葉系幹細胞、軟骨細胞(正常とOA)細胞およびエクソソーム中のmiRNAプロファイルや糖鎖は、細胞種および正常と疾患由来で顕著な違いが認められた。そして、正常軟骨細胞内で高発現および高分泌している数種のmiRNAは、OA軟骨細胞内および分泌型miRNAとしても低下していた。さらに、この軟骨細胞より分泌しているエクソソームは、関節組織を構成している細胞に影響を及ぼすことが明らかになった。