研究者データベース

石川正和 (イシカワ マサカズ)

        
    医学部 医学科 
  • 教授
Last Updated :2025/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(医学)(2003年03月 島根医科大学)

科研費研究者番号

  • 60372158

ORCID ID

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 整形外科学

経歴

  • 2022年09月 - 現在  香川大学医学部 整形外科
  • 2019年04月 - 2022年08月  広島大学大学院 医系科学研究科 人工関節・生体材料学寄附講座准教授
  • 2015年04月  広島大学大学院医歯薬保健学研究院助教
  • 2013年05月 - 2015年03月  広島大学病院助教
  • 2009年02月 - 2013年04月  ケースウェスターンリザーブ大学心血管研究センターシニアリサーチアソシエイト
  • 2008年08月 - 2009年03月  広島大学病院再生医療部助教
  • 2008年04月 - 2008年07月  広島大学病院医科診療医
  • 2007年10月 - 2008年03月  広島大学原爆放射線医科学研究所COE研究員
  • 2007年04月 - 2007年09月  広島大学医学部研究員
  • 2005年04月 - 2007年03月  広島大学原爆放射線医科学研究所COE研究員

研究活動情報

論文

書籍

  • 特発性大腿骨頭壊死症に対する骨髄単核球移植
    山崎 琢磨; 庄司 剛士; 安達 伸生; 石川 正和; 安永 裕司 2017年10月
  • 生体発光・3D蛍光CTイメージングによる骨髄間葉系幹細胞移植後の体内動態解析
    生田 祥也; 亀井 直輔; 児玉 祥; 石川 正和; 安達 伸生; 越智 光夫 2017年01月
  • 内側半月板損傷者における荷重下の内側半月板逸脱が疼痛に及ぼす影響
    石井 陽介; 出家 正隆; 藤田 直人; 車谷 洋; 中前 敦雄; 石川 正和; 林 聖樹; 安達 伸生; 砂川 融 2017年
  • 専門医試験をめざす症例問題トレーニング 膝・足関節・足疾患
    石川 正和 2016年04月
  • 外側円板状半月損傷に対する半月板部分切除術前後の歩行解析
    阿部 巧; 出家 正隆; 中前 敦雄; 石川 正和; 藤田 直人; 平田 和彦; 島田 昇; 浅枝 諒; 渡邊 帆貴; 越智 光夫 2016年
  • 組織幹細胞による損傷骨格筋の再生
    亀井 直輔; 石川 正和; 大川 新吾 他; 大川 新吾 2015年01月
  • 骨格筋損傷に対する新たな治療開発
    亀井 直輔; 石川 正和; 中佐 智幸 他; 中佐 智幸 2014年04月
  • 骨髄単核球を用いた特発性大腿骨頭壊死症に対する治療法の開発
    山崎 琢磨; 安永 裕司; 石川 正和 他; 石川 正和 2013年04月
  • 特発性大腿骨頭壊死症に対する自家骨髄単核球移植
    山崎 琢磨; 安永 裕司; 石川 正和 他; 石川 正和 2011年07月
  • 筋特異的マイクロRNAの局所注射によるラット骨格筋再生
    中佐 智幸; 石川 正和; 史 明 他; 史 明 2011年07月
  • 特発性大腿骨頭壊死症に対する自己骨髄単核球移植
    安永 裕司; 山崎 琢磨; 石川 正和 他; 石川 正和 2009年07月
  • [依頼講演] ヒト血管内皮前駆細胞の体外増幅と再生医療への応用
    亀井 直輔; 浅原 孝之; 石川 正和; 越智 光夫 2009年
  • 整形外科領域から
    石川 正和 2008年05月
  • 細胞移植による脊髄軸索再生 -脳・脊髄器官共存培養法を用いた定量評価と機序解析-
    亀井 直輔; 田中 信弘; 中西 一義; 石川 正和; 大石 陽介; 越智 光夫 2007年
  • 特発性大腿骨頭壊死症に対する骨髄単核球移植の短期成績
    山崎 琢磨; 安永 裕司; 寺山 弘志; 石川 正和; 濱木 隆成; 越智 光夫 2007年
  • 新しい医療を築く組織工学 軟骨再生
    安倖 伸生; 越智 光夫; 石川 正和 2007年
  • 大腿骨頭壊死症に対する骨髄間葉系細胞移植の短期成績
    山崎 琢磨; 安永 裕司; 寺山 弘志; 田中 隆治; 石川 正和; 越智 光夫 2006年
  • 骨軟骨片固定術における骨軟骨片および修復組織の組織学的検討とその臨床成績
    石川 正和; 安達 伸生; 出家 正隆; 本山 満; 伊藤 洋平; 越智 光夫 2006年

講演・口頭発表等

  • Radiological identification of anatomical femoral insertion of the medial patellofemoral ligament using a virtual radiograph reconstructed from three-dimensional computed tomography  [通常講演]
    Masakazu Ishikawa
    ESSKA Congress 2018年05月 口頭発表(一般) Glasgow, UK ESSKA Congress
  • Unique Anatomical Feature of the Posterior Cruciate Ligament in the Knee Associated with Osteochondritis Dissecans  [通常講演]
    Masakazu Ishikawa
    OARSI World Congress on Osteoarthritis 2017年04月 ポスター発表 Las Vegas, USA OARSI World Congress on Osteoarthritis

MISC

  • 新規開発した超音波プローブを用いた歩行中の内側半月板逸脱動態解析
    石井 陽介; 中島 祐子; 石川 正和; 砂川 融; 安達 伸生 日本整形外科学会雑誌 94 (8) S1689 -S1689 2020年09月
  • 特殊超音波プローブを用いた歩行中の内側半月板逸脱動態解析
    中島 祐子; 石井 陽介; 石川 正和; 砂川 融; 安達 伸生 日本整形外科学会雑誌 94 (3) S1118 -S1118 2020年03月
  • 着地高の非予測的環境での着地動作における膝前十字靱帯損傷発生の危険性について
    阿部 巧; 中前 敦雄; 平田 和彦; 鳥山 実; 浅枝 諒; 石川 正和; 木村 浩彰; 安達 伸生 日本整形外科学会雑誌 93 (8) S1718 -S1718 2019年09月
  • 落下高度の非予測性が着地動作時の下肢体幹運動学・運動力学に与える影響
    阿部 巧; 中前 敦雄; 平田 和彦; 鳥山 実; 浅枝 諒; 石川 正和; 木村 浩彰; 安達 伸生 JOSKAS 44 (4) 353 -353 2019年05月
  • 膝蓋骨軸位撮影を再現した肢位の違いによる筋特性の変化 Skyline view vs.Merchant view
    浅枝 諒; 石川 正和; 住田 佳應; 露口 勇輔; 平田 和彦; 藤下 裕文; 前田 慶明; 木村 浩彰; 安達 伸生 JOSKAS 43 (4) 643 -643 2018年05月
  • 組織幹細胞による損傷骨格筋の再生 (第28回日本整形外科学会基礎学術集会 シンポジウム 骨関節の再生医療の現状と展望)
    亀井 直輔; 石川 正和; 大川 新吾 日本整形外科学会雑誌 89 (1) 2 -7 2015年01月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 色情報を用いた軟骨組織評価システムの開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 石川 正和
  • 変形性関節症における骨棘軟骨を用いた新規軟骨再生医療の確立
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 中佐 智幸; 石川 正和; 味八木 茂
  • 血行を持たせた脱細胞化神経の神経再生誘導能の解明と脱細胞化血管柄付き神経の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 兒玉 祥; 石川 正和; 亀井 直輔
  • KTN光プローブを用いた硬性内視鏡型OCTシステムの開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 近江 雅人; 石川 正和
     
    1.KTN光スキャナーOCT硬性内視鏡プローブの開発:本研究では、KTN光スキャナーによるOCT用硬性内視鏡プローブを開発した。OCTプローブはKTN2次元光スキャナーで構成される。KTN光スキャナーは1台で1軸の光スキャンを実現するため、OCTプローブでは2台のKTN光スキャナーを直列に90°回転させた配置で実装し、x軸とy軸の2軸をスキャンする構成とした。KTNスキャナーの先端部には、幹部まで光を届けるニードル状のGRINレンズを装着した。実際の動作では、プレバイアス電圧±300Vを印可してその後、600Vの交流電圧を印可してビームを走査した。この時のビームの偏向角は約130mradが得られ、これを2次元ラスタースキャンしてビームを走査させた。ビーム走査範囲として2.1×2.1mmを実現した。 2.可搬型OCTシステムと実用装置への展開:KTNを用いた2次元光スキャナープローブをOCT干渉光学系に接続し、患部へレーザー光を導光し出射するプローブとして実装した。まず、人皮膚組織として指先指紋部のOCTを取得し、3次元イメージングを構築した。さらに硬性内視鏡型OCTシステムをシステムラックに収納し、可搬型OCTシステムの実用化を連携企業と試みている。 3.変形性関節症のOCT画像解析と整形外科分野への応用:動物実験モデルを用いて骨・軟骨病変のOCTイメージの取得を検討した。マウス変形性膝関節症モデルを用いてOCTイメージを取得し、正常部と異常部位の差異の定量的解析を試みた。OCTイメージの解析ソフトを開発し、これにより関心領域(ROI)を設けてOCT画像におけるBitmap形式からCVS形式に変換し、OCT値として定量的に評価した。
  • 歩行時の半月板動態からみた変形性膝関節症のエコー分類とリハビリテーション法の確立
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 中島 祐子; 石川 正和
     
    本研究は、歩行中の半月板逸脱評価と三次元動作解析の関係から、変形性膝関節症患者それぞれの病態における半月板逸脱を減少させる理想的なオーダーメイドリハビリテーションを確立することを目指している。 昨年度は、研究遂行の根幹となる、エコーと動作解析の最適撮影環境の検討を行った。その上で、変形性膝関節症例と健常症例の歩行解析データと比較し、逸脱に関与する運動力学的因子の検討を行った。 エコーと動作解析の最適撮影環境の検討に関しては、試作型の特殊プローブおよび専用の固定装具を開発したことで、動的な歩行条件でも鮮明な超音波撮影が可能となった。現手法を用いて、変形性膝関節症患者25症例、健常高齢者6症例において、歩行中の半月板逸脱動態と運動力学情報を収集し、データ解析が終了している。 変形性膝関節症患者と健常高齢者を比較した結果、変形性膝関節症例における半月板逸脱の挙動量は、健常高齢者と比べ顕著に高値であった。三次元動作解析から得られた歩行中の外部膝関節内反モーメント、外側床反力成分、鉛直床反力成分は、半月板逸脱の挙動動態と類似した波形を示した。加えて、これらの運動力学因子のピーク値は、外部膝関節内反モーメントのみ逸脱挙動量と関係していたことから、膝内側コンパートメント負荷が半月板逸脱動態に関与している一定の見解を得た。今後は、階段昇降動作など高負荷条件の動態撮影を検討することや、半月板動態を分類化し、それぞれの半月板動態の関連因子および適切な介入の選定に繋げていく。
  • マイクロニードルアレイシートを用いた軟骨再生医療の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 石川 正和; 味八木 茂; 中佐 智幸; 亀井 豪器
     
    本研究では、吸収性素材を基材としたマイクロニードルアレイシートを用いた軟骨修復・再生療法の開発およびドラッグデリバリーによる軟骨再生治療の開発を目指している。日本で唯一保険収載されている軟骨再生医療の自家培養軟骨移植術でも、移植部周囲へのコラーゲン膜の縫合が必要であり、軟骨組織への侵襲と手技の煩雑さが課題である。そこで無痛針技術のマイクロニードルを配列した吸収性被覆シート(マイクロニードルアレイシート)を軟骨組織に直接貼付、固定する技術開発を目指している。 2021年度はマイクロニードルアレイシートの関節内への貼付とその実現可能性に関して開発元であるシンクランド株式会社とウェブ会議を行った。これまでに軟骨組織を含む軟部組織として術中に得られるヒト半月板組織を用いて、予備実験を行っている。マイクロニードルの固定性に関するデータを共有し、その仕様、技術開発に関して議論している。これらを元に、関節内投与が可能な厚みのPGA(ポリグリコール酸)シート上へのマイクロニードルを作製し、吸収性素材によるマイクロニードルアレイシート作製を目標に研究開発を進めているとことである。また、より低侵襲の軟骨修復技術の開発を目指して、白色家兎大腿骨滑車部に再現性の高い骨軟骨欠損モデルを作製し、細切軟骨組織を欠損部に移植後、PGAシートとブタコラーゲン膜を被覆材として使用し、肉眼的、組織学的評価を開始している。これまでに、被覆材およびその固定材により組織修復に差があることが明らかになってきており、今後詳細な評価を行っていく予定である。
  • 腱・靭帯の分子生物学的情報を基盤とした新たな治療法の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 安達 伸生; 味八木 茂; 亀井 直輔; 石川 正和; 中佐 智幸; 宿南 知佐
     
    腱や靭帯は、分子生物学的な情報は他の運動器に比べて極めて少なく、その治癒を促進する治療法は未だ開発されていない。本研究は、microRNA(miRNA)生成に重要なプロセッシング酵素DICERを腱・靭帯特異的にノックアウト(KO)したマウスの解析を行い、腱・靭帯におけるDICERの機能解析と腱・靭帯特異的miRNAを探索した。また、同定したmiRNAとMSC由来エクソソーム(MSC-EV)を組合せた新たな治療法の開発を目指すものである。腱特異的転写因子Scleraxis(Scx)の発現制御領域下にCreリコンビナーゼをノックイン(KI)したScx:CreKI マウスとDicer floxed マウスを交配させ、腱特異的Dicer KO(cKO)マウスを作製した。Dicer floxマウスをコントロール群とし、Dicer cKOマウスにおける腱・靭帯の表現型を肉眼的・組織学的評価、歩行解析、腱破断強度、アキレス腱(AT)組織におけるDicerおよびScxなど各種腱・靭帯関連遺伝子の発現をリアルタイムPCR解析及びRNAシーケンスによる網羅的発現解析を行った。その結果、Dicer cKOマウスは、腱・靭帯関連遺伝子の発現低下を認め、ATなどの各腱で肉眼的脆弱性を認めた。ATの組織断面積は、有意に小さく、電子顕微鏡による観察では、コラーゲン線維径の小さい線維の割合が多かった。そして、歩行時における足関節の可動域の増加を認めた。そして、網羅的発現解析よりコントロール群に比べDicer cKO群で発現が減少し、かつ野生型マウスの腱組織で特異的に高発現している2つのmiRNAを同定した。さらに、MSC-EVsは、異所性軟骨化や癒着を抑えたアキレス腱腱修復を促すことが明らかになったことから、今後、このmiRNAとMSC-EVを組み合わせた治療法の開発を行う。
  • 世界最高速の光偏向方式OCTによる3次元組織構造計測と関節軟骨組織評価への応用
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 近江 雅人; 石川 正和
     
    本研究では、KTN光偏向器による高速タイムドメイン方式のEn face OCTを開発した。本イメージング装置では、200kHzの三角波でKTN光偏向器を駆動して入射光をy軸方向に走査し、ガルバノミラーを用いて光を800Hzでx軸方向に走査させx-y平面をビームスキャンする。このEn face 2次元OCT画像を世界最高速の800フレーム/秒の速さで取得できた。ヒト指先の指紋部の3D-OCTイメージングを取得し、皮膚組織のOCTイメージングの有用性を確認できた。整形外科分野への応用として、マウスを用いて骨・軟骨病変のOCT取得を行い、正常部と異常部位の差異をOCT値として定量的に評価した。
  • 神経ペプチドを標的とした変形性関節症の新規治療戦略策定に向けた分子機序解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 中佐 智幸; 安達 伸生; 味八木 茂; 石川 正和
     
    変形性関節症(OA)での軟骨下骨の骨硬化や、半月板、靭帯等の関節構成組織の変性をきたす因子として神経ペプチドに着目した。神経ペプチドは疼痛だけではなく、骨代謝等の多様な機能を持つ。神経ペプチドとしてCGRP、VIP、substance Pについて、ヒトOA組織とOAマウスでの発現を調べたところ、これらは軟骨下骨の骨硬化とともに発現が上昇していた。OAマウスへのCGRP、VIP受容体拮抗薬、substance P受容体作動薬の腹腔内投与により、OA進行が抑制された。また、OAマウスの血清を用いてmicroRNAのRNA sequenceを行い、OAの発症に伴い変動するmicroRNAを同定した。
  • 小胞体ストレスセンサーOASISを介した脊髄損傷後グリオーシス機構の解明と制御
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 亀井 直輔; 味八木 茂; 安達 伸生; 石川 正和
     
    マウス脊髄損傷モデルに対するOASISのsiRNA投与による一時的なOASISの発現抑制によって、損傷後のグリオーシスが抑制され、脊髄機能回復が抑制されることが明らかとなった。また、損傷部周囲に集積したアストロサイトにおいてOASISの発現上昇を認めた。 一方、持続的なOASIS欠損の影響を評価するためにOASISノックアウトマウス用いた。野生型マウスと比べてOASISノックアウトマウスで損傷7日以降の後肢運動機能の改善が有意に高かった。組織学的評価の結果から、OASISを介した小胞体ストレス応答はアストログリオーシスには関係しないが、その後のグリア瘢痕形成に強く関係していることが示唆された。
  • 関節軟骨片とmicroRNA・エクソソームを用いた新規関節軟骨治療の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 安達 伸生; 味八木 茂; 石川 正和; 中佐 智幸
     
    広範囲軟骨欠損に対して自家培養軟骨細胞移植術(ACI)が行われるが、軟骨細胞を単離・培養するため、2段階手術が必要である。本研究では、細切軟骨片をアテロコラーゲンゲルに包埋し移植する一期的な軟骨修復治療の開発を目的とした。3週間の培養後、細切軟骨片を包埋した群が、単離した軟骨細胞群より、ゲル内に遊走・増殖した細胞が有意に多く、GAGの含有量も多かった。細切軟骨片の培養液には、骨形成や軟骨分化に促進的に働くmicroRNAが多く含まれていた。家兎の大腿骨滑車部に骨軟骨欠損部を作製し、細切軟骨片移植の軟骨修復効果を検討したところ、従来のACIと同等以上に軟骨・軟骨下骨修復が得られていた。
  • 脳性麻痺へのCD133+細胞投与効果の発現機序と制御するマイクロRNAの解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 田中 教文; 亀井 直輔; 石川 正和; 皆川 詩織
     
    同意を得た妊婦の分娩または帝王切開での児娩出後の臍帯から採取した臍帯血から、自動磁気細胞分離装置(autoMACS)を用いて、単離、保存したヒト臍帯血由来CD133+細胞を以下の研究に用いた。 ヒト臍帯血由来CD133+細胞投与により分泌される脳性麻痺の抑制因子の同定を新生仔ラット脳組織のex vivoモデルを用いて行った。生後3日齢の新生仔ラット(Sprague Dawley ラット)の大脳皮質スライス(400μm厚)を培養し、培養開始の翌日から24時間の低酸素負荷により低酸素障害を与えた群(低酸素群)と低酸素負荷を行ってない群(コントロール群)、と低酸素負荷後にCD133+細胞を投与した群(投与群)の3群を作成した。これら3群における脳性麻痺の発症を抑制していると考えられる因子の発現量をreal-time RT-PCRにより確認した。 CD133+細胞投与3日後の培養組織を用いて、rat VEGF、human VEGFについて検討を行った。しかし、今回の検討において、rat VEGF、 human VEGFともに、低酸素群に比し、投与群で発現量の増加は認めなかった。また、Angiopoietin-1についても発現量の確認を行ったが、低酸素群と投与群での発現量に有意差は認めなかった。 投与群での大脳皮質組織の障害の抑制には、ほかの因子が関与している可能性や障害後の時間経過が影響を及ぼしている可能性が考えられる。
  • 新規情報伝達因子エクソソームによる変形性関節症治療と診断への展開とその機能解析
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 味八木 茂; 加藤 義雄; 石川 正和
     
    本研究は、変形性関節症(OA)におけるmicroRNA (miRNA) を含むエクソソームに注目した。OAモデルマウスへの目的miRNAを過剰導入したMSCエクソソームの投与は、OA抑制効果を示した。また、間葉系幹細胞、軟骨細胞(正常とOA)細胞およびエクソソーム中のmiRNAプロファイルや糖鎖は、細胞種および正常と疾患由来で顕著な違いが認められた。そして、正常軟骨細胞内で高発現および高分泌している数種のmiRNAは、OA軟骨細胞内および分泌型miRNAとしても低下していた。さらに、この軟骨細胞より分泌しているエクソソームは、関節組織を構成している細胞に影響を及ぼすことが明らかになった。
  • 新規情報伝達因子エクソソームによる変形性関節症治療と診断への展開とその機能解析
    文部科学省:科学研究費助成事業(基盤研究(B))
    研究期間 : 2015年 -2018年 
    代表者 : 味八木 茂; 石川 正和
     
    本研究は、変形性関節症(OA)における分子機構の解明と臨床応用に向けた基盤となる技術の開発のために分泌microRNA(miRNA)を含むエクソソームに注目したものである。miRNA は細胞内だけでなくエクソソームをキャリアとすることで細胞外へ分泌し、細胞、組織間で相互作用し、機能することが明らかになってきた。そこで、「miRNAを含むエクソソームは、疾患特異的なプロファイルにより特徴づけることができ、関節組織間ネットワークの新たなコミュニケーション因子としてOA発症に関与する」という仮説を立てた。本研究は、miRNAを含むエクソソームを利用した新たなOA治療法や診断マーカーの可能性を明らかにする。また、エクソソーム表面の糖鎖解析を通じて由来細胞および疾患特異的なエクソソームの同定・濃縮を試みることでエクソソームの機能をより明らかにすることで、新たなOA発症ネットワーク機構を提唱することを目的とする。
  • 骨髄間葉系幹細胞導入(骨穿孔術)による変形性膝関節症治療の確立
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 安達 伸生; 越智 光夫; 石川 正和; 中佐 智幸
     
    軟骨修復術の1つである骨穿孔術は、足関節の軟骨損傷部での治療成績は膝関節よりも良好であるが、その原因を解明すべく以下の実験を行った。日本白色家兎の大腿骨内側顆、大腿骨滑車、距骨(脛骨適合部)、距骨(脛骨非適合部)に骨軟骨損傷を作製し、骨穿孔を行った。4、8、12週で屠殺し、組織学的評価を行った。また、膝、足関節から採取した軟骨細胞の増殖能、プロテオグリカンの消失を比較した。距骨(適合部)では、他の部位と比較して早期から良好な硝子様軟骨を認めた。軟骨細胞の増殖能・プロテオグリカン消失は大腿骨、距骨間で有意差はなかった。本研究から、膝と足関節での軟骨修復には形態による差が関与していると考えられた。
  • 運動器損傷に対する血管新生および組織特異的マイクロRNAによる新規治療開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 亀井 直輔; 越智 光夫; 味八木 茂; 中佐 智幸; 石川 正和
     
    脊髄損傷モデルに対するmiR-210の投与では、損傷後早期の損傷部での血管新生が促進され、それに引き続いておこるグリオーシスも促進されて、運動機能の回復が改善した。また同モデルに対するmiR-145の投与では、運動機能が改善し、ターゲット遺伝子候補の一つであるセマフォリン3Aの発現が抑制されていた。半月板損傷モデルに対するmiR-210投与では損傷半月板にmiR-210が取り込まれ、半月板の修復が促進されていた。ラットアキレス腱損傷モデルに対するmiR-210の投与では、最終の腱の修復にコントロール群との差はなかったが、miR-210投与群では早期にアキレス腱が修復されていた。
  • 光を用いた離断性骨軟骨炎に対する新たな画像診断システムの開発
    文部科学省:科学研究費助成事業(基盤研究(C))
    研究期間 : 2014年 -2016年 
    代表者 : 石川 正和
  • 変形性膝関節症に対する再生医療の確立-Wnt刺激による軟骨再生の促進-
    文部科学省:科学研究費助成事業(基盤研究(C))
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 安達 伸生; 石川 正和; 越智 光夫
     
    運動器再生医療の移植細胞として骨髄問葉系幹細胞(MSC)が注目されている。一方、Wnt蛋白は軟骨分化に大きく関与していることが報告されている。本研究ではMSCを三次元培養下に軟骨分化誘導する際にWnt蛋白を添加することにより、軟骨分化誘導が促進されるかどうか検討した。その結果、Wnt5aはMSCの軟骨分化を促進することが三次元培養系において確認された。
  • 術中回収血中の前駆・幹細胞による自己の細胞を利用した四肢の血管・骨再生
    文部科学省:科学研究費助成事業(基盤研究(B))
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 安永 裕司; 浅原 孝之; 山崎 琢磨; 石川 正和; 越智 光夫
     
    本年度は研究計画に従い、以下の研究を行い、得られた研究成果を学会発表した。 本研究の参加に同意が得られた人工関節置換術施行患者から骨髄液(BM)及び術中回収血(SB)を採取し、ヒストパックを使用し比重遠心分離法により単核球の分離を行った。10%FBS含有のDMEM培地に細胞を懸濁し1×10^6個の細胞浮遊液を作成、多連通孔性ハイドロキシアパタイトをScaffoldとして、37℃で2時間インキュベーションを行いハイブリダイズさせ、7週齢雌ヌードラットの背部皮下に移植した。対照群として、細胞を含まない群(control)を作製した(各群n=6)。組織学的評価として、4、8週でHE染色標本を作製し、8週のHE標本より骨形成率を測定した。また免疫組織化学的評価として、抗オステオカルシン抗体による骨芽細胞の免疫染色で骨新生能を、抗IsolectinB4抗体によるラット血管内皮細胞の免疫染色から血管密度を計測し血管新生能を評価した。また移植後4、8週で蛋白を抽出し、オステオカルシンの含有量およ
  • ヒト末梢血由来CD34陽性細胞移植による腱再生
    文部科学省:科学研究費助成事業(若手研究(B))
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 石川 正和
     
    本年度は研究計画に従い、以下の1研究を行い、得られた研究成果を論文発表する準備を整えている。 免疫不全ラット(F344/nude rat,12W)アキレス腱損傷モデルに対する末梢血由来CD34陽性細胞移植及びその効果の評価とCD34陽性細胞のin vivo下における分化能の検討 前年度同様に、モデルを作製し、末梢血由来CD34陽性細胞による腱再生効果を比較検討するため、健常成人の末梢血より採取・分離した単核球をリン酸緩衝液に懸濁し新たな対照群として中央部で切離後ナイロン糸にて腱縫合したアキレス腱縫合部に局所投与した(lxlO^5 cells/50μ PBS)(MNC群)。 移植後1週における肉眼的所見ではCD34群程ではないがPBS群に比較して厚い組織で覆われていた。Masson Trichrome鵬染色においてもまずまずのコラーゲンの1配列を認めた。また、血管再生の評価としてlsolectinB4染色によるcapillary densityを各群において計測・比較を行い、CD34群において有意な血管再生を認めた。さらに、ヒト特異的抗ミトコンドリア抗体

社会貢献活動

  • 膝関節の痛みとその治療〜再生医療も含めて〜
    期間 : 2023年07月01日 - 2023年07月31日
    役割 : 講師
    種別 : テレビ・ラジオ番組
    主催者・発行元 : ケーブルメディア四国
    イベント・番組・新聞雑誌名 : イキイキさぬき健康塾
    社会人・一般
  • 第1回オスグッド・シュラッター病検診
    期間 : 2023年04月15日 - 2023年04月15日
    役割 : 助言・指導
    種別 : 調査
    主催者・発行元 : 香川大学整形外科

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.