組織設計問題における情報収集・伝達のインセンティブに関する研究
日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
研究期間 : 2008年 -2010年
代表者 : 天谷 研一
組織における情報の伝達の問題を、シグナリングとチープトークの枠組みの中で動学ゲームによる均衡選択の概念により分析した。第一に、シグナリングとチープトークが共存する環境では、労働者のうち能力の高いタイプにとって望ましい均衡が進化的安定である。第二に、シグナリングのみが存在する環境では、能力の高いタイプの労働者がリスク支配的である場合には、完全予見動学および確率進化ゲーム理論の解概念において安定的である。