人工知能技術を用いた認知症ケアにおける回想法コンテンツ自動生成システムの開発
日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
研究期間 : 2016年04月 -2020年03月
代表者 : 前川 泰子; 中島 智晴; 山本 美輪; 武智 尚子
本研究は,認知症高齢者などに対して精神状態の安定や認知機能の改善に有用とされている回想法(Butler R N,1963)で用いる素材の選択に関して,回想法を実施する者の経験だけに頼らない人工知能システムを開発することを目的とする.まず,従来熟練者が行っていた回想法のコンテンツについてデータベースの内容を検討し,コンテンツ提示をロボットが行うための情報基盤づくりに取り組んだ.アルゴリズム的手法としては情報推薦を採用し,データベースから適切な回想コンテンツを情報推薦アルゴリズムが選択して,選択されたコンテンツをロボットが提示する一連の流れを自動システム化している.