研究者データベース

内田俊平 (ウチダ シュンペイ)

        
    医学部 附属病院 
  • 助教
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • 学士(医学)(2013年03月 香川大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • がんウイルス療法   

研究分野

  • ライフサイエンス / 免疫学

経歴

  • 2023年07月 - 現在  香川大学医学部 附属病院助教

学歴

  • 2018年04月 - 現在   香川大学   大学院医学系研究科
  • 2007年04月 - 2013年03月   香川大学   医学部   医学科

研究活動情報

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 局所的がん免疫療法の遠隔効果を増強する要因の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 久保 博之; 内田 俊平; 門脇 則光
     
    予備的な検討として,In vitroでのウイルス力価測定,悪性黒色腫細胞株B16-nectin-1を用いてT-01特異的DNAであるgBのPCR実験を行い,1JのUV照射でウイルス複製能の消失・ウイルス感染能のわずかな残存,5JのUV照射でウイルス感染能・複製能が共に消失することを確認した.次にT-01,1J-UV-T-01, 5J-UV-T-01を用いて,B16-nectin1に対する殺細胞効果実験を行い,1J/5J-UV-T-01で殺細胞効果が消失することが確認された.以上の結果より,B16-nectin-1に対する直接的殺細胞効果にはT-01の感染・複製能が重要であることが示唆された. 次に,ELISAで樹状細胞から分泌されるIFN-αの比較を行い,UV-T-01はUV照射量に関わらず,T-01と同等に樹状細胞を刺激し,IFN-αを産生していることを確認した. 以上の結果を元に,C57BL/6Jマウスの両側側腹部にB16-nectin-1を皮下接種し,一方のみにT-01または1J/5J-UV-T-01を腫瘍内投与し,試験薬投与側の直接的殺細胞効果,試験薬非投与側の遠隔効果を評価した.感染・複製能が消失した5J-UV-T-01の直接的殺細胞効果は大きく減弱し,試験薬非投与側の遠隔効果は消失した.一方で,感染能がわずかに残存する1J-UV-T-01は直接的殺細胞効果・遠隔効果は減弱するものの残存した.以上の結果から,In vivoにおけるT-01の遠隔効果には腫瘍細胞へのウイルス感染能が特に重要である可能性が示唆された. 感染後のウイルス複製が生じない悪性リンパ腫細胞株E.G7-OVA-nectin1を用いて同様のマウス検討を行ったところ,感染・複製能が消失した5J-UV-T-01の直接的殺細胞効果・遠隔効果は消失し,T-01の遠隔効果に感染能が重要であることが再度示された.
  • 希少糖による腸内細菌叢制御を基盤とした新たな免疫制御法の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 内田 俊平
     
    複数のC57BL/6Jマウスを同一ケージで飼育し腸内細菌叢を均一化した後に単頭飼育することにより、糞食が腸内細菌叢に及ぼす影響を回避する。この状態で、ベースラインの糞便と、3%D-タガトース水溶液または水道水を4週間自由摂取させた後の糞便を採取し、16S rRNA遺伝子領域を次世代シーケンサーで解析し、腸内細菌叢を決定した。統計学的に有意な変化が認められたのはClostridiales目に属している細菌群であることが改めて明らかとなった。Clostridiales目細菌は、難消化性である食物繊維を代謝して短鎖脂肪酸(主に酪酸、プロピオン酸、酢酸)を産生する。この中でとりわけ酪酸は、免疫調節作用や腸管上皮保護作用により、適切な腸管免疫環境の維持に重要な役割を果たすことから、糞便中の短鎖脂肪酸濃度測定を実施した。この結果、当初の想定に反して、3%D-タガトース水溶液投与群では、n-酪酸の糞便中の濃度が低下し、他の短鎖脂肪酸においては酢酸やプロピオン酸濃度の低下も同時に認められた。一方で乳酸やコハク酸は増加が認められた。ギ酸、iso-酪酸、iso-吉草酸、n-吉草酸に関してはいずれの群においても濃度が低く、有意な変化とは考えていない。他の希少糖についても、同様の検討を進めている。具体的にはD-アルロースについては腸内細菌叢解析を実施し、ラクノスピラ科の細菌群やアトポビアセア・パルブラム等の細菌の増加を認めている。D-アロースについても同様に解析中である。
  • がん骨転移病変における血液凝固能の状態とfibrocyteが与える骨形成効果
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 内田 俊平
     
    がんの骨転移巣における組織修復の働きについて血液凝固機能の異常との関連について検討する。研究当初はヒトを対象として担癌患者と健常人との間で線維細胞の形質の差を検討する予定であったが、まずは実験動物を用いてB16メラノーマ骨転移モデルマウスを作成した。B16メラノーマ細胞の骨近傍への直接移植および静脈投与にてがんの骨転移巣を形成し、これにがん免疫療法を行うことで退縮に伴う骨再生の過程を再現する。同部位を採取し、これに含まれる各細胞分画をフローサイトメトリーで検出することを目指したところ目的としていた線維細胞の回収は困難であったが、がん細胞およびこれに特異的な腫瘍浸潤リンパ球は検出できている。

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