震災復興下における当事者主導型ソーシャルイノベーションの研究
日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間 : 2013年04月 -2016年03月
代表者 : 大滝 精一; 福嶋 路; 西出 優子; 高浦 康有; 佐藤 勝典; NGUYEN CHI・NGHIA
震災で何もなくなったといって何も動かない人もいるが、逆に何もなくなったから、覚悟を決めて、自分から動いていくこともある。要するに、資源がないこと自体も実は客観的な要素によって決まっているわけではなくて、資源がないことが認知的資源によって人々を前に動かしていくこともある。
起業が復興を促進するが、それを推進する地域の条件も大変重要である。震災等の後に移動起業家による起業活動が活発化すると同時に、震災前から存在した起業家活動を支援組織が、震災を機に人口構成が変化したのに対応するよう、地域に流入者を定着させる仕組みを整えることなどによって、市民の意識が変化し被災者の中から起業家になるものが出てくる。