研究者データベース

黒田勉 (クロダ ツトム)

        
    教育学部 学校教育教員養成課程 
  • 教授
Last Updated :2025/04/24

研究者情報

J-Global ID

研究キーワード

  • 教育工学   遠隔教育   ヒューマンインタフェース   色彩画像処理   Remote Education   Human Interface   Color Image Processing   

研究分野

  • 情報通信 / 機械力学、メカトロニクス
  • 情報通信 / ロボティクス、知能機械システム
  • 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学
  • 人文・社会 / 教育工学
  • 人文・社会 / 科学教育
  • 情報通信 / 情報学基礎論

経歴

  • 2001年 - 2016年  香川大学教育学部, 准教授Faculty of Education
  • 2001年 - 2016年  Kagawa University Dept. of Education, Associate Professor
  • 2000年 - 2001年  香川大学教育学部, 講師Faculty of Education
  • 2000年 - 2001年  Kagawa University Dept. of Education, Assistant Professor
  • 1994年 - 2000年  岡山県立大学情報工学部情報システム工学科, 助手Department of System Engineering, Computer Science and Systems Engineering
  • 1994年 - 2000年  岡山県立大学
  • 1985年 - 1988年  株式会社トスコ
  • 1985年 - 1988年  Tosco Co. Ltd.

学歴

  •         - 1994年   岡山大学   Graduate School, Division of National Science and Technology   システム科学専攻
  •         - 1994年   岡山大学   自然科学研究科   システム科学専攻
  •         - 1985年   岡山大学   Faculty of Engineering   Synthesis Chemistry Section graduation
  •         - 1985年   岡山大学   工学部   合成化学科

所属学協会

  • 情報処理学会   日本機械学会   ヒューマンインターフェース学会   教育システム情報学会   

研究活動情報

論文

  • 中学校技術家庭科技術分野におけるマルチアングルによる教材の作成
    黒田勉
    ヒューマンインタフェースシンポジウム 2022 論文集 2022年09月
  • 現場教員から見た技術科の教員養成
    黒田 勉
    ヒューマン・インタフェースシンポジウム2019論文集 494 - 496 2019年09月
  • 透過型HMDを使用した授業用教材呈示システムの開発
    黒田 勉
    ヒューマン・インタフェースシンポジウム2018論文集 332 - 335 2018年09月
  • HMDを用いた中学校の技術科の師範教材の開発
    黒田 勉
    ヒューマン・インタフェースシンポジウム論文集 601 - 603 2017年09月
  • 道徳授業における情報モラル教育の資料開発に関する一考察(1)
    植田和也; 七條正典; 齋藤嘉則; 黒田勉; 松下幸司; 山本木ノ実; 佐藤盛子; 清水顕人; 吉原聖人; 谷本里都子
    香川大学教育学部研究報告第1部 第147号 175 - 188 香川大学教育学部 2017年03月
  • 教科「道徳」における情報モラル教育
    植田和也; 七條正典; 齋藤嘉則; 黒田勉; 松下幸司; 山本木ノ実; 佐藤盛子; 清水顕人; 吉原聖人; 谷本里都子
    ヒューマン・インタフェースシンポジウム2016 発表論文集 955-958  2016年09月
  • 3Dデータの活用と3Dプリンタによる教材作成
    黒田 勉; 氏家徹也; 白井和紀; KURODA Tsutomu; 氏家徹也; 白井和紀
    香川大学教育実践総合研究 32 2016年03月
  • 「情報モラル」と「情報活用能力」を向上させる小学校での授業実践
    黒田 勉; KURODA Tsutomu
    日本教育大学協会研究年報 34 15 - 26 日本教育大学協会第二常置委員会 2016年03月 [査読有り]
  • 小学校3年生での情報リテラシー教育の実践
    黒田 勉; 高橋 正人
    日本教育大学協会研究年報 31 41 - 50 2013年03月 [査読有り]
  • 小学校中学年での情報リテラシー教育の実践について
    黒田 勉; 高橋 正人
    香川大学教育実践総合研究 22 69 - 76 2011年
  • 黒田勉; 渡邉富夫
    日本機械学会論文集(C編) 74 742 1569 - 1574 2008年 [査読有り]
  • Webページの配色評価
    黒田 勉
    平成16・17年度香川大学プロジェクト研究報告書「地域社会のおけるエイジング総合研究」 141 - 145 2006年
  • 2003年度「学校教育入門」の反省的考察
    櫻井 佳樹; 高倉 良一; 高木由美子; 黒田 勉; 田上哲
    香川大学教育学部実践総合研究 9 9 79 - 93 香川大学 2004年
  • 顔画像と顔面皮膚温の同時計測による笑いにおける顔色の動的分析
    黒田 勉; 渡辺 富夫; 山田 貴志
    ヒューマンインタフェース学会論文誌 3 2 23 - 30 2001年 [査読有り]
  • 黒田 勉; 渡辺 富夫
    年次大会講演論文集 2000 465 - 466 一般社団法人日本機械学会 2000年
  • Evaluation of emotion by using peripheral skin temperature: The effectiveness of measurement on the back of finger
    T Watanabe; M Okubo; T Kuroda
    ANALYSIS, DESIGN AND EVALUATION OF MAN-MACHINE SYSTEMS 1998 347 - 351 1999年 [査読有り]
  • 黒田 勉; 渡辺 富夫
    日本機械学会論文集(C編) 65 638 4114 - 4120 一般社団法人日本機械学会 1999年 [査読有り]
  • KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio
    JSME International Journal Series C 41 2 307 - 312 一般社団法人日本機械学会 1998年 [査読有り]
  • Affect Display for Virtual Face Image Using Facial Color
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio
    Proc. The 3rd International Conference on Advanced Mechatoronics ICAM '98 /,352-357 1998年 [査読有り]
  • Facial Color Analysis and Synthesis for Emotional Change
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio
    Proc. 7th IEEE International Workshop on Robot and Human Communication RO-MAN '98 456 - 461 1998年 [査読有り]
  • 顔色の月変動の色彩画像分析
    黒田 勉; 渡邉 富夫
    計測自動制御学会ヒューマンインタフェース部会 News & Report 12 1 36 - 69 1997年
  • 対面コミュニケーションにおける話し手と聞き手の呼吸の引き込み現象の分析評価
    黒田 勉; 渡邉 富夫; 大久保 雅史
    計測自動制御学会ヒューマンインタフェース部会 News & Report 12 1 31 - 35 1997年
  • 黒田 勉; 渡邉 富夫
    日本機械学会論文集(C編) 63 608 1255 - 1260 1997年 [査読有り]
  • 末梢皮膚温計測による情動の評価
    黒田 勉; 渡邉 富夫; 大久保 雅史
    計測自動制御学会ヒューマンインタフェース部会 News & Report 12 3 373 - 376 1997年
  • 色彩情報処理による顔画像の唇抽出法
    黒田 勉; 渡邉 富夫
    計測自動制御学会ヒューマンインタフェース部会 News & Report 10 1 13 - 18 1995年
  • 黒田 勉; 渡邉 富夫
    日本機械学会論文集(C編) 61 592 4724 - 4729 一般社団法人日本機械学会 1995年 [査読有り]
  • 無人化工場内の安全性・景観を考慮した色彩配置の定量化に関する研究
    黒田 勉
    博士論文(岡山大学大学院自然科学研究科,博甲1263号) 1994年 [査読有り]
  • カラー画像処理装置によるJIS標準色の推定法
    黒田 勉; 大崎 紘一
    画像ラボ 53 - 58 1994年
  • 工場内形状の見え方の定量化手法(設備の輪郭線から見た安全性・誘導性について)
    黒田勉; 大崎 紘一
    日本設備管理学会誌 5 4 28 - 33 1993年 [査読有り]
  • 黒田勉; 大崎 紘一; 梶原 康博
    日本機械学会論文集(C編) 59 565 2876 - 2881 一般社団法人日本機械学会 1993年 [査読有り]
  • 黒田勉; 大崎 紘一; 梶原 康博
    日本機械学会論文集(C編) 57 541 3056 - 3061 一般社団法人日本機械学会 1991年 [査読有り]
  • A STUDY ON ESTIMATING METHOD OF COLOR BY COLOR IMAGE-PROCESSOR
    T KURODA; S SHUU; M MATSUDA; H OSAKI
    PROCEEDINGS OF THE FIRST CHINA-JAPAN INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON INDUSTRIAL MANAGEMENT 421 - 426 1991年
  • Color Identification Design in the Automated Factories
    黒田 勉; 大崎 紘一
    Proc. of the International Ergonimics Assochiation, Human Factors in Design for Manufacturability and Process Planning 291 - 298 1990年 [査読有り]

書籍

  • 大学新入生のための情報リテラシー
    学術図書出版 2014年 ISBN: 9784780603897

講演・口頭発表等

  • 透過型HMDを使用した授業用呈示システムの開発  [通常講演]
    黒田 勉
    ヒューマンインタフェースシンポジウム2018 2018年09月 ポスター発表
  • HMDを用いた中学校技術科の師範教材の開発  [通常講演]
    HIS2017 2017年 ポスター発表
  • 教科「道徳」における情報モラル教育  [通常講演]
    HIS2016 2016年 ポスター発表
  • 小学校における情報リテラシー教育実践授業  [通常講演]
    教育システム情報学会2015年全国大会 2015年
  • 中学校技術科における「内容の評価」  [通常講演]
    HIS2014 2014年 ポスター発表
  • 3Dプリンタによる教材の授業での活用  [通常講演]
    HIS2013 2013年 ポスター発表
  • 「情報の活用能力」に焦点を当てた小学校での授業実践  [通常講演]
    黒田 勉
    日本産業技術教育学会第27回情報分科会研究発表会講演論文集 2012年
  • 中学校技術科向け教材の3Dプリンタによる製作とその評価  [通常講演]
    HIS2012 2012年 ポスター発表
  • 小学校における「情報の活用能力」に焦点を当てた授業実践  [通常講演]
    黒田 勉
    教育システム情報学会研究報告 2011年
  • 小学校中学年での情報リテラシー教育の実践について  [通常講演]
    黒田 勉; 大嶋 和彦; 高橋 正人
    教育システム情報学会研究報告 2009年
  • Webページの文字配列の閲覧者による評価  [通常講演]
    黒田 勉
    信学技報 2004年
  • 香川県・香川大学教育学部連携のための遠隔教育システムに関する研究  [通常講演]
    黒田 勉; 松下 文夫
    香川大学教育学部附属総合実践センター平成14年度学長裁量経費報告書 2003年
  • e-Learningの試行研究-ライブカメラ中継による遠隔研修システム・モデルの提案-  [通常講演]
    黒田 勉; 松下 文夫
    香川大学教育学部附属総合実践センター平成14年度学長裁量経費報告書 2003年
  • 顔色計測による情動評価とその遠隔診断への応用  [通常講演]
    黒田 勉; 渡邉 富夫
    岡山県新技術振興財団 循環系フィジオーム研究(医用工学関連応用事業成果報告書) 2001年
  • 情動変動に伴う顔色と顔面皮膚温の分析とその顔色合成  [通常講演]
    黒田勉; 渡邉 富夫
    ヒューマンインタフェース学会研究報告書 1999年

MISC

  • 音声駆動型身体的色彩変化引き込みシステムの開発
    黒田 勉; 石原 学; 渡辺 富夫; 山本 倫也 ヒューマンインタフェースシンポジウム2005論文集 951 -954 2005年09月
  • Web ページの文字配列の閲覧者による評価
    黒田 勉 電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 104 (446) 23 -26 2004年11月
  • Consideration of the “Introduction to School Education” in the Year 2003
    SAKURAI Yoshiki; TAKAKURA Ryouichi; TAKAGI Yumiko; KURODA Tsutomu; Satoru,Tanoue 香川大学教育学部実践総合研究 (9) 79 -93 2004年
  • Dynamic analysis of complexion in laughter by measurement of face image and temperature of face skin simultaneously
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio; 山田 貴志 Human Interface Society thesis journal 3 (2) 23 -30 2001年
  • 笑いにおける顔色と顔面皮膚温の関係に基づく顔色合成による情動呈示
    黒田 勉; 渡辺 富夫 全国大会講演論文集 58 149 -150 1999年03月
  • 情動変動に伴う顔色と顔面皮膚温の分析とその顔色合成
    黒田 勉; 渡辺 富夫 ヒューマンインタフェース学会研究報告集 : human interface 1 (1) 15 -20 1999年02月
  • Image analysis of complexion according to emotion change and virtual face image compositing,, Vol.65, No.638, 4114-4120, (1999).
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio Japan Society of Mechanical Engineers collection (chapter C) 65 (638) 4114 -4120 1999年
  • 情動変動に伴う顔色の画像分析とバーチャル顔画像合成
    黒田 勉; 渡辺 富夫 Human interface : proceedings of the Symposium on Human Interface : ヒューマンインタフェイスシンポジウム論文集 14 95 -100 1998年09月
  • 話し手の音声のON-OFF・呼吸と聞き手の呼吸との引き込み現象の分析
    渡辺 富夫; 大久保 雅史; 黒田 勉 全国大会講演論文集 54 9 -10 1997年03月
  • 顔色の強調による顔画像の情動提示
    黒田 勉; 渡辺 富夫 全国大会講演論文集 54 99 -100 1997年03月
  • Analysis and synthesis of complexion by color image processing
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio Japan Society of Mechanical Engineers collection (chapter C) 63 (608) 1255 -1260 1997年
  • 顔色の分析とそのヴァーチャル顔画像色彩への応用
    黒田 勉; 渡辺 富夫 全国大会講演論文集 52 189 -190 1996年03月
  • 生体情報計測による音声対話における引き込み現象の分析
    渡辺 富夫; 大久保 雅史; 黒田 勉 全国大会講演論文集 52 419 -420 1996年03月
  • Analysis of entrainment in face-to-face interaction using heart rate variability
    T Watanabe; M Okubo; T Kuroda RO-MAN '96 - 5TH IEEE INTERNATIONAL WORKSHOP ON ROBOT AND HUMAN COMMUNICATION, PROCEEDINGS 5 141 -145 1996年
  • 色彩情報処理による顔画像の唇抽出法
    黒田 勉; 渡辺 富夫 全国大会講演論文集 50 121 -122 1995年03月
  • 顔画像の色彩データベース化について
    黒田 勉; 渡辺 富夫 日本経営工学会誌 45 (6) 612 -612 1995年02月
  • Lip sampling method of face image based on HSV representation
    KURODA Tsutomu; WATANABE Tomio Japan Society of Mechanical Engineers collection (chapter C) 61 (592) 4724 -4729 1995年
  • 入力画像の明るさを変化させた色彩の処理手法
    黒田 勉; 大崎 紘一 日本経営工学会誌 44 (3) 258 -258 1993年08月
  • 工場内の色彩の画像処理による評価法
    黒田 勉; 大崎 紘一 日本経営工学会誌 42 (3) 216 -216 1991年08月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 顔色による情動の動的評価に基づく仮想顔色画像合成とその教育教材等への応用
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2005年 
    代表者 : 黒田 勉
     
    本年度は,昨年度から引き続き,ユニバーサルデザインに配慮したWebページに於ける背景と文字の色彩の組合せでの見やすさ・読みやすさの評価を行ったものである.昨年度行った,背景になる色彩と文字の色彩の組合せを25種類に対して背景と文字の色彩を反転させた48種類に増やした.昨年度の被験者を,教材を見るであろう学生・生徒に限らず,高齢者層にも拡大し,それぞれの色彩の組合せを5段階で評価してもらった.その結果,年齢層にかかわらず共通して見やすい組合せが存在すること,高齢者層と若年層では見にくい評価を行った組合せに差があり,好みも異なること,男女では好みの評価に差があることが明らかになった.従って,コンピュータディスプレイやテレビ会議で表示される顔色の印象を巧く表現するためには,一昨年度示した顔を目立たせるようにするための工夫が必要性の上に,文字を顔画像上に重ねる場合の色彩の組合せにも注意する必要があることが再度示され,男女間の好みの差が示されたことから閲覧者を限定する要素になると考えられる. また,動きのある色彩の組合せの見やすさについての研究発表をHIS(ヒューマンインタフェース・シンポジウム)で行った.これは,音声の語りかけに対して動的にうなずき反応を起こす音声駆動型インタラクションシステムを基にして,音声の語りかけに対して色彩が変化する音声駆動型インタラクションシステムを構築し,評価を行った.その結果,一度に色彩が変化するものより順次変化していくものが好まれること,青から赤に変化するものがその逆より全ての項目で評価が高いことが示された. 本研究に対する補助は今年度で終了するが,顔色の動画像に果たす役割をさらに解明して応用を行うための基礎的研究は継続して行う予定である.
  • ネットワーク技術を用いた学校教育
    研究期間 : 2004年
  • Schooling which uses network technology
    研究期間 : 2004年
  • コミュニケーションにおける引き込み原理に基づくヒューマンインタフェースの研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 渡辺 富夫; 黒田 勉; 大久保 雅史
     
    1. 身体的バーチャルコミュニケーションシステム 身体的コミュニケーションの合成的解析のためのバーチャルコミュニケーションシステムのコンセプトを提案し、そのプロトタイプを開発してシステムの有効性を示した。本システムは、対話者のノンバーバル情報と生体情報に基づいて対話者の化身であるバーチャルアクター(VA)のノンバーバル行動を生成し、仮想の対話場面で自己を含めた対話者相互のVAのインタラクションを観察しながら、コミュニケーションできるシステムである。コミュニケーション実験の結果、対話での自己と他者のインタラクションがわかる場面が好まれるとともに、対話者の呼吸の引き込み現象の存在が確認され、本システムによる新たなコミュニケーション場の伝達の可能性が示された。本システムを用いれば、対話者は対話の観察者であると同時に対話情報の操作者にもなり、自己中心的に場所を捉え、また場所から自己を位置づける内的観点に立った実験系を組むことが可能である。 2. 身体的インタラクションロボット 電子メディアに対して実体のある物理メディアとしてのロボットに着目して、インタラクションロボットによる身体的コミュニケーションシステムのコンセプトを提案した。さらに、コミュニケーションにおける引き込みモデルとして話し手の音声に基づく聞き手の身体反応モデルと発話音声に基づく話し手の身体動作モデルを提案し、発話音声に基づいて身体全体で反応するインタラクションロボットのプロトタイプを開発して、身体全体でインタラクションすることの有効性を示した。 これら身体的コミュニケーションシステムは、対話者が仮想空間あるいは実空間を共有することで、引き込みにより対話者相互の身体性が共有できるシステムであり、各種ヒューマンコミュニケーションの解析・理解は勿論のこと、今後のメディア技術・情報通信技術の基盤になるものである。
  • コミュニケーションにおける引き込み現象の研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1993年 -1996年 
    代表者 : 渡辺 富夫; 黒田 勉; 大久保 雅史
     
    [1]生体情報計測システムの開発 コミュニケーションにおける引き込み現象を生理的・情動的側面から分析評価するために、皮膚温・心拍間隔変動等の生体情報の時系列的変化を同時計測する生体情報計測システムを開発した。さらに情動評価のための顔画像計測システムを開発した。本システムを口唇運動の解析に応用し、平成8年度情報処理学会大会優秀賞を受賞した。 [2]情動の定量評価 喫煙による薬理的効果で血管収縮を起こさせる条件下で、サーミスタとサーモグラフィを用いて各種末梢部皮膚温を計測し、情動評価の計測部位として指背面が有効であることを明らかにした。また恐怖に対する情動変動に着目し、恐怖のビデオ視聴における皮膚温、心拍間隔変動、呼吸を計測した結果、恐怖に対する情動変動においても皮膚温の計測部位として指背面が有効であることを確認し、恐怖ビデオ視聴では環境ビデオ視聴に比べて統計的に有意に皮膚温が低下することを明らかにした。同様に呼吸については呼吸数が多くなり、心拍間隔変動は心拍間隔の低下を伴ってそのばらつきが小さくなる傾向がみられた。さらに情動ストレスの負荷を変化させたときの生理指標と情動との関連性を評価検討した。 [3]生体情報計測によるコミュニケーションにおける引き込み現象の分析評価 対面コミュニケーションにおける対話者相互の呼吸の引き込み現象を分析評価し、呼吸が合うことの重要性を明らかにした。さらに乳児の睡眠移行過程での母子間のインタラクションを心拍間隔変動に基づき分析した結果、母子共に心拍間隔変動の周期性(呼吸成分)が検出され、情動面での引き込み現象が観察された。これらの結果は、円滑なコミュニケーションが図られるには、こういった情動まで含めた生理的側面での引き込み現象が生じていることを示すものである。このように従来主観的行動観察による定性的研究の色彩が強いこの分野に、生体情報計測手法を導入し、新たな定量評価手法を確立した。
  • 色彩画像処理を用いた顔色の遠隔医療への応用
    研究期間 : 1996年
  • 情動変動に伴う顔色と顔面皮膚温との関連性の解明
    研究期間 : 1996年
  • Application of Facial Color to telemedicine by using Color Image Processing
    研究期間 : 1996年
  • Elucidation of relevancy of complexion and temperature of face skin according to emotional change
    研究期間 : 1996年
  • 色彩画像処理による顔色の定量化とそのヴァーチャル顔画像への応用
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1995年 -1995年 
    代表者 : 黒田 勉
     
    色彩画像処理を用いて顔の唇周辺の色彩を人間の色彩感覚に合致したHSV表現法を用いて定量化することで,人間が唇を色やつやの違いとして認識するように,色相・彩度に基づいた唇抽出方法を提案し,従来のRとGの信号比を用いる手法との唇の抽出精度の比較を抽出率を定義して定量的に評価し,抽出精度が高まることを明らかにしている.提案する手法では,人工的な彩色を施すことなく自然な状態の顔画像が定量化できるため,唇抽出にとどまらず,顔画像の色彩データベース化やヴァーチャル顔画像の色彩決定に発展利用できる. また,色彩データベースの構築やヴァーチャル顔画像作成への応用を目指して,顔を唇,左頬,右頬,鼻梁,眉間の5つの領域に分け,各領域をHSV表現法で定量化することで顔色を分析し,とくに領域間の色彩の関係について相関分析を行っている.その結果,唇とそれ以外の色相の関係は、男性では無相関とみなせ,男性の自然なヴァーチャル顔画像の合成においては,測定された唇の色相の範囲内であれば、唇の色相を頬等の顔色とは独立に選定可能である.また男女共に唇の色相の分布は他の領域と異なることから,唇抽出にあたっては顔全体の色彩情報を得ることなく,唇周辺のみに着目すればよい. そして,HSV表現での平均の顔色を求め,平均の顔色の顔画像を合成するとともに,平均顔色画像と個人の顔画像との色彩の差に基づいて,顔色の個性とその強調方法を提案し,強調顔色画像の合成を行っている.官能検査によるアンケート評価によって,強調顔色画像の誇張の評価を行い,顔色強調画像の合成で本人らしさを強調できることを示している。
  • コミュニケーションにおける引き込み現象の研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1993年 -1995年 
    代表者 : 渡辺 富夫; 黒田 勉
     
    (1)マルチメデイア情報処理システムの開発 母子の表情,音声情報,両者の引き込み現象など,母子のインタラクションを効率よく,定量的に分析するためのマルチメデイア情報処理システムを開発した。また、音声・画像計測手法による行動分析だけでなく,母子の情動に着目し、心拍周期情報等の生体情報計測システムを開発した。 (2)生体情報計測による対面コミュニケーションにおける引き込み現象の分析 上記システムを用いて、音声・画像分析による視聴覚情報に基づく引き込み現象だけでなく、対話者相互の生理的・心理的側面での引き込み現象について、心拍間隔変動の生理指標に基づき分析評価した。その結果、母親と乳児との対面コミュニケーションにおける心拍間隔のばらつきが相互に同調するなど、情動面での引き込み現象の存在が確認された。さらに覚醒状態から睡眠状態に移行する過程において、母子共に心拍間隔変動の周期性(呼吸成分)が検出され、迷走神経系支配への移行過程の情動面での引き込み現象が観察された。また成人間の対話時における心拍間隔のばらつきの時系列変化を分析した結果、リラックス状態から話の集中状態への移行過程など、情動の変動が顕著な箇所で引き込み現象が観察された。本結果は、円滑なコミュニケーションが図られるには、こういった情動まで含めた生理的側面での引き込み現象が生じていることを示唆するものである。 現在、心拍周期情報に加えて、呼吸、身体振動、サーモグラフィによる顔面皮膚温等の新たな生体情報計測手法を導入して,コミュニケーションにおける情動の定量評価手法を確立している。
  • コミュニケーションにおける引き込み現象の研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1994年 -1994年 
    代表者 : 渡辺 富夫; 黒田 勉
     
    乳幼児期における引き込み現象の分析とモデル化への応用を目指して、比較対象として成人の対面コミュニケーションにおける音声・うなずき・まばたきの引き込み現象の分析とモデル化を行った。その結果、対話時のまばたき反応は音声のON区間では抑制され、OFF区間に生起することが相対的に多いことが示され、音声時系列とまばたき反応とは有意な相関があること、またうなずいている時にはまばたきすることが多いことなど、当初計画した音声とうなずき・表情反応との引き込み現象だけでなく、まばたき反応との引き込み現象の相互関連性が判明した。さらに、従来の音声-うなずき反応モデルに基づいて、音声-まばたき反応モデルを提案し、その有効性を示した。また拝聴する場合のように、意識的に話し手に同期させてうなずいた場合には、うなずき反応の個人差が小さく、聞き手が話の区切りを予測してうなずいていることが顕著なことが明らかになり、この予測反応の引き込みが円滑なコミュニケーションに重要な役割を果たすことが示唆された。現在、これら一連の分析をリアルタイムでマルチメディア情報処理するシステムを開発中である。 また母親と乳児との表情とくに唇の動きの引き込み現象の分析への応用を目指して、人間の感覚に合致したHSV(色相、彩度、明度)方式による色彩情報に基づいて、顔画像の色彩を色相、彩度の分布状態により定量化し、唇を高精度に抽出する手法を開発した。

委員歴

  • 2012年04月 - 2012年09月   電気関係学会 四国支部大会, 電気関係学会 四国支部大会 実行委員, 平成24年度電気関係学会四国支部連合大会実行委員会・委員
  • 2012年04月 - 2012年09月   電気関係学会 四国支部大会, 電気関係学会 四国支部大会 実行委員, 平成24年度電気関係学会四国支部連合大会 実行委員
  • 2011年01月 - 2012年03月   IEEE WMUTE & DIGITEL 2012, IEEE WMUTE & DIGITEL 2012, local committee
  • 2010年09月   日本ゲーム学会, 日本ゲーム学会, 現地実行委員
  • 2006年 - 2007年   情報処理学会   四国支部評議員   情報処理学会

社会貢献活動

  • おもしろワクワク化学の世界'21香川化学展―オンライン開催―
    期間 : 2021年08月07日 - 2021年08月08日
    役割 : 運営参加・支援
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 日本化学会中国四国支部

その他のリンク

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