Blastocyst complementation法を用いた骨格筋幹細胞の産生
日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
研究期間 : 2016年08月 -2018年03月
代表者 : 伊藤 日加瑠; 朝倉 淳; 朝倉 よう子
未だiPS細胞から骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)への効率の良い分化誘導法が確立されていない。そこで、iPS細胞から骨格筋幹細胞への新たな分化誘導法としてBlastocyst complementation法を用いた手法を確立し、骨格筋幹細胞による細胞移植治療の開発を目指している。その結果として、骨格筋欠損マウスの胚盤胞胚にGFP発現iPS細胞を注入したところ、GFPを発現するiPS細胞由来の骨格筋を持つキメラマウスが得られた。また、そのキメラマウスから骨格筋幹細胞を抽出し、筋ジストロフィーモデルマウスに移植したところ、正常な dystrophin 蛋白質が発現していることを確認した。