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長井克己 (ナガイ カツミ)

        
    教育推進統合拠点 大学教育基盤センター 
  • 教授
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • MSc. in Applied Linguistics(University of Edinburgh (1996))
  • 博士(言語文化学)(大阪大学 (1999))

研究キーワード

  • 言語学   音声学   linguistics   phonetics   

研究分野

  • 人文・社会 / 言語学

経歴

  • 2000年 - 2006年  国立津山工業高等専門学校助教授
  • 1994年 - 2000年  大阪府立農芸高等学校教諭
  • 1987年 - 1994年  大阪府立香里ヶ丘高等学校教諭

学歴

  •         -   山口大学人文学部   Faculty of Humanities
  •         -   大阪大学大学院言語文化研究科   Graduate School of Language and Culture
  •         -   University of Edinburgh   Department of Applied Linguistics

所属学協会

  • International Phonetic Association   Japan Society for Speech Sciences   日本心理学会   日本音響学会   日本音声学会   Acoustical Society of America   

研究活動情報

論文

  • 日本語を母語とするイギリス英語学習者によるLとRの短期練習
    長井克己
    ことばの科学研究 24 17 - 31 2023年05月 [査読有り]
  • 全学共通英語1年科目についてのアンケート調査
    長井克己
    香川大学教育研究 20 145 - 146 2023年03月 [査読有り]
  • 英語の子音配列規則違反語を含む文の適格性判断に英語力と学習方略が及ぼす影響
    長井克己
    ことばの科学研究 21 113 - 120 2020年04月 [査読有り]
  • 全学共通科目英語の新e-learning
    長井克己
    香川大学教育研究 171 103 - 107 2020年03月
  • 母語にない音素の認識訓練は言語獲得を促進するか
    長井 克己
    ことばの科学研究 20 21 - 30 2019年 [査読有り]
  • Prefortis Vowel Clipping and Lexical Decision of CC(C)V(C) Words by Japanese Learners of English.
    長井 克己
    音声研究(日本音声学会) 22 2 44 - 55 2018年10月 [査読有り]
  • 全学共通英語の新e-Learning試行とアンケート調査
    長井 克己
    香川大学教育研究 15 197 - 204 2018年
  • 全学共通科目英語に関するアンケート調査
    長井 克己
    香川大学教育研究 14 107 - 114 2017年
  • 英語カリキュラムに関するアンケート調査
    長井 克己
    香川大学教育研究 13 83 - 89 2016年
  • 全学共通科目英語に関するアンケート調査とTOEICスコア
    長井 克己
    香川大学教育研究 12 129 - 134 2015年
  • 日本人英語学習者による無意味語逆成と言い誤り
    長井克己
    音声言語VII 7 113-126  2015年 [査読有り]
  • 「全学共通教育新カリキュラムの検証」
    平篤志; 葛城浩一; 齊藤和也; 寺尾徹; 佐藤慶太; 林敏浩; 長井克己; 最上英明; 石川雄一
    香川大学大学教育開発センター編『香川大学教育研究』 第11号 1-9頁  2014年03月
  • 「共通科目英語カリキュラムとその評価」
    長井克己
    香川大学大学教育開発センター編『香川大学教育研究』 第11号 83-90頁  2013年03月
  • 長井 克己
    認知科学 = Cognitive studies : bulletin of the Japanese Cognitive Science Society 18 2 320 - 328 日本認知科学会 2011年06月 [査読有り]
  • Effect of pronunciation practices on the acquisition of artificial languages
    長井克己
    認知科学 (日本認知科学会) 18 320-328  2011年 [査読有り]
  • 'Data analysis of TOEIC test at Kagawa University: 2010'
    長井克己
    Journal of higher education and research, Kagawa University 5 21-28  2011年
  • 'Effect of pronunciation practices on the acquisition of artificial languages'
    長井克己
    音声言語VI 6 225-233 - 233 2009年 [査読有り]
  • 香川大学におけるTOEICテスト(2007-2008年度)とアンケートの検討
    長井 克己
    香川大学教育研究 5 21 - 28 香川大学 2008年03月
  • 'Data analysis of TOEIC test at Kagawa University: 2007-2008'
    長井克己
    Journal of higher education and research, Kagawa University 5 21-28  2008年
  • 全学共通教育の平成19年度実施に向けた研修会(FD)報告
    中谷 博幸; 葛城 浩一; 中西 俊介; 辻上 佳輝; 松根 伸治; 長井 克己; 松島 欣哉
    香川大学教育研究 4 75 - 99 香川大学 2007年03月
  • Mouthing vowels interferes with language rhythm but writing circles does not: evidence from dual-task experiments
    Nagai Katsumi
    Journal of the Japan Society for Speech Sciences 8 8 1 - 18 ことばの科学研究会 2007年 [査読有り]
  • 長井 克己
    Journal of the Phonetic Society of Japan. 11 2 79 - 93 日本音声学会 2007年 [査読有り]
  • 香川大学におけるTOEICテストの分析(2005-2006年度)
    香川大学教育研究 4 40 - 52 2006年 [査読有り]
  • 長井 克己
    音声研究 9 1 85 - 92 日本音声学会 2005年 [査読有り]
  • コンジョイント分析の外国語教育への応用
    ことばの科学研究 2004年 [査読有り]
  • 応用言語学事典(項目執筆)
    長井克己
    研究社 2003年 [査読有り]
  • Speech timing by Japanese learners of English
    Proceedings of the 16th General Meeting of the Phonetic Society of Japan 2002年 [査読有り]
  • Conjoint analysis of college students' desirable working knowledge of English
    Bulletin of Tsuyama National College of Technology 44 123 - 126 2002年 [査読有り]
  • マルチタスク環境での反応時間測定プログラムについて
    ことばとコミュニケーション 3 86 - 87 1999年 [査読有り]
  • Teaching Pronunciation of Japanese by the Verbo-Tonal method
    Proceedings of the First Conference on Teaching Method of Pronunciation of Japanese 1999年 [査読有り]
  • Pitch Descending by British Learners of Japanese.
    Bulletin of the Society for the Study of English Education 33 71 - 80 1998年 [査読有り]
  • Compensatory Lengthening by Learners of Japanese
    長井 克己
    世界の日本語教育 8 8 87 - 97 国際交流基金日本語国際センタ- 1998年 [査読有り]
  • Mora timing by British Learners of Japanese
    長井 克己
    Newsounds97. (Allan James ed.) Klagenfurt: Klagenfurt University Press. 240 - 248 1997年 [査読有り]
  • 外国語の発音におけるタイミング制御についての研究
    長井 克己
    1997年 [査読有り]
  • A concept of 'critical period' for language acquisition
    Bulletin of the Society for the Study of English Education 32 39 - 56 1997年 [査読有り]
  • A Study of Rhythm Perception Model
    長井 克己
    Language and Culture 5 189 - 201 大阪大学 1996年 [査読有り]

講演・口頭発表等

  • 語彙記憶のための音素単位と音節単位の練習  [通常講演]
    長井克己
    第37回日本音声学会全国大会 2023年09月 口頭発表(一般) 北星学院大学 日本音声学会
  • 語彙記憶のための音素単位と音節単位の練習  [通常講演]
    長井克己
    2023年(令和5年)度 第37回日本音声学会全国大会 2023年09月 口頭発表(一般)
  • 文字と音の関係をおおまかに理解するとは? − 4音を3文字で書いてみる −  [通常講演]
    長井克己
    ことばの科学会研究例会 2024年03月 口頭発表(一般) 関西学院大学梅田キャンパス ことばの科学会
  • Change in formant frequencies and identification test scores.  [通常講演]
    長井克己
    研究例会 2023年03月 口頭発表(一般) Zoomによるオンライン開催 ことばの科学会
  • 'Change in formant frequencies and identification test scores.'
    NAGAI Katsumi
    Proceedings of Spring Meeting, the Japan Society of Speech Sciences 2022年03月
  • ⽂字と⾳の対応を学ぶことの難しさについて  [通常講演]
    長井 克己
    ことばの科学会オープンフォーラム 2019年10月
  • 英語学習者による無意味sCVC語を含む文の知覚  [通常講演]
    長井 克己
    近畿音声言語研究会 2019年05月
  • 日本人英語学習者によるゲール語子音の知覚  [通常講演]
    長井 克己
    近畿音声言語研究会 2018年10月
  • 「文字と音の関係」と「音声の知覚・音韻の認識」について  [通常講演]
    長井 克己
    ことばの科学会 2018年05月
  • フリーソフトウェアによる聴覚実験 ー グーグルフォームや praatによる実験の長所と短所 ー  [通常講演]
    ことばの科学会 2018年01月
  • スコットランドのゲール語について  [通常講演]
    ことばの科学会 2017年03月
  • 破裂音に続くLとRを持つ無意味語の母音時間長比較  [通常講演]
    近畿音声言語研究会 2016年
  • 日本人英語学習者の語頭子音連続の発音とその語彙判断  [通常講演]
    日本音声学会90周年全国大会 2016年
  • 無意味語発音時の言い誤りの傾向について  [通常講演]
    ことばの科学会(JSSS) 2015年
  • 無意味語発音練習の逆成選好  [通常講演]
    近畿音声言語研究会 2014年
  • 多言語オンライン教材poolsの音声を利用したゲール語子音のpreaspirationの観察  [通常講演]
    近畿音声言語研究会 2009年
  • フリーソフトウェアによる音声編集(Audacityでリスニングテスト編集)と音声分析(praatで発音を見てみる)  [通常講演]
    第49回外国語教育メディア学会全国研究大会 2009年
  • 理論言語学と関連分野-ことばの普遍性と獲得をめぐって-  [通常講演]
    ことばの科学会(JSSS)オープンフォーラム2009 2009年
  • スコットランド・ゲール語のpreaspirationについて  [通常講演]
    近畿音声言語研究会 2008年
  • 音声の利用により学習者が得るもの  [通常講演]
    ことばの科学会第4回シンポジウム発表 2008年
  • 全学共通教育の平成19年度実施に向けた研修会(FD)報告
    中谷 博幸; 葛城 浩一; 中西 俊介; 辻上 佳輝; 松根 伸治; 長井 克己; 松島 欣哉
    香川大学教育研究 2007年03月 香川大学
  • 二重課題タッピングによるリズム再生実験について  [通常講演]
    ことばの科学研究会 1998年
  • 英国人学習者による日本語の音声的特徴について  [通常講演]
    日本音声学会全国大会 1998年
  • 英国人日本語学習者におけるモーラの獲得  [通常講演]
    近畿音声言語研究会研究大会 1997年
  • Compensatory Lengthening by Learners of Japanese  [通常講演]
    Annual Conference of Canadian Association for Japanese Language Education 1997年
  • An experimental study of Rhythm Production Model  [通常講演]
    Northern European Language Acquisition Conference 1997年

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本語と外国語との音声の違い等に気付く活動は,音素単位で行うべきか
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 長井 克己
     
    研究初年度として,先行研究の調査と予備実験を行った。文献調査は所属機関(香川大学)で利用可能な論文データベースと,他大学の利用を併用した。 本研究は,英単語の認識はその単純な構成音素の知覚だけで行われるのではなく,音韻的長さ(音節数)や音響的長さ(時間長)等の副次的情報も重畳的に影響を与えていると仮定して進められる。実験統制上,日英語両言語に存在しない音素を対象とした実験が望ましいことは明らかであるが,初年度は予備実験として英語音素を用いた。実験では日本語を母語とする学習者が英語の/l/と/r/の聞き取りと発音を集中的に練習した場合,音韻知覚成績と発話の音響的特徴(子音の第2及び第3共振周波数,いわゆるフォルマント)がどのように変化するかを,日本語のラ行子音との比較を行いながら調査した。練習期間も実験参加者も小規模であったため,音響的特徴の大きな変化は見られなかったが,/l/と/r/の聞き取り成績は,向上する傾向が見られた。研究結果は本年度末に学会で口頭発表を行った。 次年度は本実験の1つ目として,未知の語彙の学習を,対象言語の音素・その音素を含む音節・その音節を含む語全体の3種類の操作とともに行い,どの単位で練習する際に最も学習が促進されるかを調べたい。試験語は日英両言語で無意味語となるように組み合わせ,合成音声による人工言語として提示した後,その記憶再生成績を比較する計画である。 本実験の2つ目として,学習対象言語の文字と音声の関係を学ぶことが,その言語の習得に必須であるか否かも調べたい。英語の音素認識は母語話者のリーディング力と強い相関を持つことが知られているが,日本語を母語とする英語学習者でもリーディングとの関係が強いのだろうか。実験1の試験語を文字提示して記憶再生実験を行い比較してみたいと考えている。
  • 日英語の音素配列規則の違いが学習者の語彙認識と発音に与える影響
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 長井 克己
     
    語頭に子音連続を持つ単音節英単語及び無意味語を,日本語を母語とする英語学習者に提示し,その語が英単語か無意味語かの判断を求めた。次にその語の発音を録音し母音時間長を計測した。語末子音を持つCVC構造の英単語はCV構造の語よりも母音が短く,無声音の語末子音に先行する母音は,有声音に先行する母音よりも短かかった。これらの効果は英語話者に顕著であったが,日本語話者でも観察された。語彙判断の反応時間については,母語話者の方が速い,無意味語の方が遅いなどの,母語による一定の方向性が観察された。しかし英語学習者の到達度については,母音時間長及び語彙判断時間との明確な相関が観察できなかった。
  • 語学学習における文字と音声の相互作用に関する実験研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 長井 克己
     
    無意味語を1音節ずつ前方と後方から伸張して12名の日本語話者に提示し,人工的に言い誤りを生起させて録音した。言い誤りの有無を点数化して比較したところ,試験語を前方から伸張した場合の方が,後方から伸張するよりも良好な成績となった。実験参加者の外国語学習到達度(TOEICリスニング・リーディングスコア)との相関は弱かった。言い誤りを欠落・追加・置換に3分類したところ,試験語の一部が異なる音素と入れ替わる置換エラーが最も頻度が高く,試験語に含まれない音素の追加エラーが最も少なかった。子音や母音のみで誤りが生じることは少ないことや,調音位置などの素性が共有されることが多いことも明らかとなった。
  • 外国語教育における音声を利用した指導法とその効果に関する実験研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 長井 克己
     
    本研究は外国語学習者が行う「シャドゥイング」と呼ばれる作業に注目し, その心理学的特徴の解明と効果の検証を試みたものである. 「シャドゥイング」中に行われる学習者の心的活動と, それに対応する音声の特徴を昨年度に引き続き調べるため, 無意味語と人工文法を利用した実験及び練習時に発せられる音声の音響的分析を行った
  • 外国語の学習時に行われる発音練習の動果に関する音声学的・心理言語学的研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 長井 克己
     
    本研究は目本における語学教育(特に外国語教育)の場において行われる発音練習の効果について,調査紙及び実験的手法を用いて検証したものである。 まず研究代表者の勤務する大学における外国語教育の実際を俯瞰し,学習者のリスニングとリーディングの到達度について,学習者間の能力差について,学習者や教師の持つ希望について,アンケート調査やTOEICテストスコア分析を通して検討した。次に,いわゆる「臨界期」・が外国語学習において存在するのかどうかについての考察した。さらに,実際の教室場面での発音練習に関して実験が行われた。教師の出す模範発音から学習者が発音を開始するまでの時間について,無意味語と有意味語の発音練習について,英文の発音練習についてなどの実験を行い,いずれもモデル発音の後に学習者が一人で発音する形式と,モデル発音の後に学習者と教師が同時に発音する形式の有効性の差を,母語話者に判断してもらうデザインであった。単語の発音練習では両形式の差異は小さいが、英文の発音練習ではモデル発音の後に学習者が一人で発音する形式の評価が高いことが確認された。 次の実験は発音の時間構造と深く関連する日本語の促音を利用し,合成音声を用いてモデル提示の時間構造が音声知覚に与える影響について明らかにした。二つ目の実験では,ピッチの操作が促音の知覚を妨害することも明らかとなった。実験対象としたのは日本語であったが,単音節語の繰り返しパタンの時間構造を変化させることにより、異なった音韻知覚を生じさせる条件を探るという点では,英語教育への応用が十分に考えられるものであった。
  • 日本語を母語とする英語学習者による発音練習の効果に関する実験音声学的研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 長井 克己
     
    本研究では日本語を母語とする英語学習者の発音練習に関する調査・実験報告である.まず学習者のニーズを正しく把握することを目的として,マーケット分析で実績のある重回帰(コンジョイント)分析を行い,学習者は「聞き」「話す」音声言語を重視し,教授者は「読み」「聞く」インプットを重視することを明らかにした.続いて実験1では発音練習の際には音節数により学習者の反応開始までの時間が異なることが明らかとなった.録音教材を作成する際に設定する無音のポーズは0.5sでは短かすぎ,1sでは長すぎると言える.発音練習の代表的な型であるa-repeatとw-repeatにより再生された学習者の発音は,実験2の単語の練習ではあまり差がなかったが,実験3の英文での練習でa-repeatの方が,より母語話者の評価の高い発音となることが確認された.実験4では英文の持つ強勢リズムの再生成績を検討し,音声言語と非言語は異なる処理が行われている可能性を見いだした. w-repeatはモデル発音を聞きながら同時に自分の発音をフィードバックして聞く必要があり,情報の入出力が多い「忙しい」作業となるため,学習者は達成感あるいは「心地よい疲労」(いずれも著者の内観による)を感じやすい.そのため教師も学習者もw-repeatはa-repeatより有効であると錯覚してしまいがちである.しかしw-repeatは自己の発音を正しくモニターすることを妨げてしまう行為でもあり,より自然な発音を目指すための練習としては,特に韻律的特徴が重要な文レベルの練習には,必ずしも最良の練習方法とは言えないことが明らかにされた.
  • 外国語の発音におけるタイミング制御と作動(短期)記憶との関係についての研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 長井 克己
     
    語学の学習では教師(または教材)の発音を聞いた後に学習者が繰り返す活動がよく行われるが,発音練習には様々なバリエーションがあり,その有効性を検証した研究は少ない.本研究では教師の発音を聞いた後に学習者が発音を繰り返す練習("Repeat after me."型)と,教師の発音を聞いた後に学習者が発音を繰り返す際に教師も同時に発声している練習("Repeat with me."型)の区別を明らかにすることにより,より有効な発音練習とはどういう形式であるのかを明らかにする.実験1では教師のモデル発音を聞いてから何秒後に学習者の発話が行われるかを日本語と英語の無意味音節を用いて調べ,無標のラグタイムが600から900ms程度であることを確認した.実験2ではl-rやb-vに代表される日本人学習者にとって難しいと言われる音を含む単語のペアを,実験3では強弱・弱強パタンを持った英文を,それぞれ教師のモデル発音に続いて(a-repeat),あるいは教師と一緒に(w-repeat)発音してもらい,学習者の発話の自然性はどちらの練習方法が高くなるかを英語母語話者による聴覚実験で調べた.その結果,英文の再生ではa-repeatの方がより自然な発音となることが分かった.実験4では実験3で用いた英文の持つリズムに着目し,同じリズムパタンを持つビープ音を学習者に提示して単音節taで実験3と同様に2通りの発音練習を行った.単音節語の再生では成績に差は出ず,リズム再生は音声で行う方がより正確なものとなることが示唆された. (研究成果報告書を別途作成中・雑誌論文投稿中)
  • ロータリー財団奨学金
    University of Edinburgh:Rotary International Academic-Year Ambassadorial Scholarship (University of Edinburgh, Scotland)
    研究期間 : 1996年 -1997年

委員歴

  • 2022年 - 現在   ことばの科学会   運営委員,副会長   ことばの科学会
  • 2022年 - 現在   外国語自習室委員会委員長
  • 2022年 - 現在   外国語実施部会部会長
  • 2022年 - 現在   グローバルカフェ運営委員会委員
  • 2022年 - 現在   TOEIC実施委員会委員
  • 2022年 - 現在   総合情報センター会議委員
  • 2022年 - 現在   数理情報遠隔教育部委員
  • 2022年 - 現在   紀要編集委員会委員
  • 2022年 - 現在   インターナショナルオフィス会議委員
  • 2022年 - 現在   共通教育委員会委員
  • 2022年 - 現在   国際教育部長

担当経験のある科目

  • 英語音声学演習(教育学部)
  • Communicative English IIJE11
  • Communicative English IIT5
  • Communicative English IVNP4
  • 英語 IB (夜間主)
  • Communicative English IIIED12
  • Communicative English IIIM4
  • 英語 IA (夜間主)
  • Communicative English IA7

社会貢献活動

  • 免許法認定公開講座 (中二種免(英語),英語音声学概論)
    期間 : 2016年08月 - 現在
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 小学校教員対象
  • 小学校外国語のための免許法認定講習
    期間 : 2023年08月05日 - 2023年08月06日
    役割 : 講師
    種別 : 資格認定講習
    主催者・発行元 : 香川大学教育学部
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 小学校外国語のための免許法認定講習
    教育関係者

学術貢献活動

  • ことばの科学会
    期間 : 2023年01月01日 - 2024年12月31日
    役割 : 企画立案・運営等
    種別 : 学会・研究会等
    主催者・責任者 : 副会長
  • Issues in applied linguistics
    期間 : 2006年
    主催者・責任者 : (UCLA)

その他のリンク

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