研究者データベース

星野克明 (ホシノ カツアキ)

        
    医学部 医学科 研究基盤センター 
  • 教授
Last Updated :2025/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(理学)(北海道大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 希少糖   遺伝子組換えマウス   自然免疫   樹状細胞   

研究分野

  • ライフサイエンス / 免疫学

経歴

  • 2012年04月 - 現在  香川大学医学部教授
  • 2011年04月 - 2012年03月  大阪大学 免疫学フロンティア研究センター免疫機能統御学寄附研究部門 准教授
  • 2003年04月 - 2011年04月  理化学研究所横浜研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター生体防御研究チーム研究員
  • 2000年04月 - 2003年03月  大阪大学微生物病研究所癌抑制遺伝子研究分野助手
  • 1999年04月 - 2000年03月  大阪大学微生物病研究所癌抑制遺伝子研究分野非常勤研究員
  • 1996年04月 - 1999年03月  国立国際医療センター研究所適正技術開発・移転研究部 適正技術開発研究室流動研究員

学歴

  • 1995年04月 - 1996年03月   北海道大学大学院   理学研究科   生物科学専攻 博士課程
  • 1993年04月 - 1995年03月   金沢大学大学院   自然科学研究科   生命科学専攻 博士課程
  • 1991年04月 - 1993年03月   金沢大学大学院   理学研究科   生物学専攻(修士課程)
  • 1986年04月 - 1990年03月   信州大学   理学部   生物学科

所属学協会

  • 日本細菌学会   日本分子生物学会   日本免疫学会   

研究活動情報

論文

MISC

  • 転写因子Spi-BによるInterferon-a4遺伝子の転写活性化メカニズム
    宮嵜 亮; 三宅 実; 星野 克明 日本口腔科学会雑誌 68 (2) 174 -174 2019年07月
  • 免疫学のABC(第11回) 自然免疫を活性化する受容体とそのリガンド
    星野 克明 分子リウマチ治療 12 (2) 96 -99 2019年04月
  • 形質細胞様樹状細胞の活性化を調節する分子機構の解明
    星野 克明 医科学応用研究財団研究報告 33 373 -376 2016年02月
  • 自然免疫受容体による樹状細胞活性化メカニズムの解析
    佐山 浩二; 星野 克明 西日本皮膚科 77 (3) 280 -280 2015年06月
  • BAY11-7082は、ヒト樹状細胞由来の1型IFN産生を阻害する
    宮本 理恵; 伊藤 量基; 尼川 龍一; 安室 秀樹; 片芝 雄一; 尾形 誠; 札谷 直子; 嶋元 佳子; 山崎 千尋; 星野 克明; 改正 恒康; 福原 資郎; 野村 昌作 Cytometry Research 24 (Suppl.) 65 -65 2014年06月
  • リアルタイム分泌イメージング法を用いたインフラマソーム活性化に伴うIL-1β分泌機序の解析
    白崎 善隆; 山岸 舞; 鈴木 信勇; 劉 霆; 山口 良文; 改正 恒康; 星野 克明; 三浦 正幸; 小原 收 日本細胞生物学会大会講演要旨集 66回 161 -161 2014年05月
  • 膜蛋白質の分子機構と創薬 ヒト由来膜内在性タンパク質の構造解析と創薬への展開をめざして
    田辺 弘明; 藤井 佳史; 中村 祥浩; 森 慎滋; 篠田 雄大; 石塚 芳子; 新屋 直子; 奥田 賢一; 伊東 夏織; 田嶋; 堀 哲哉; 池田 眞理子; 脇山 素明; 寺田 貴帆; 大沢 登; 深田 吉孝; 星野 克明; 改正 恒康; 日野 智也; 小笠原 諭; 村田 武士; 岩田 想; 岡田 美紀; 部; 岩部 真人; 山内 敏正; 門脇 孝; 羽藤 正勝; 保坂 俊彰; 木村 友美; 谷; 白水 美香子; 横山 茂之 日本生化学会大会プログラム・講演要旨集 86回 2S07a -5 2013年09月
  • 【樹状細胞と免疫制御-新たな展開】CD8陽性樹状細胞サブセットの動的制御機構の解析
    邊見 弘明; 山崎 千尋; 星野 克明; 改正 恒康 Cytometry Research 22 (1) 31 -35 2012年03月
  • ヒト樹状細胞とマクロファージの機能 BDCA3+DCの発現するケモカインレセプターXCR1とNK細胞活性化能の解析(Importance of chemokines system between human BDCA3+ dendritic cells and NK cells in innate cytotoxic response)
    伊藤 量基; 宮本 理恵; 山崎 千尋; 星野 克明; 改正 恒康; 野村 昌作 日本免疫学会総会・学術集会記録 40 197 -197 2011年11月
  • 樹状細胞と免疫制御 免疫疾患の解明に向けた新たな展開 CD8陽性樹状細胞の動的制御機構の解析
    邊見 弘明; 山崎 千尋; 星野 克明; 改正 恒康 Cytometry Research 21 (Suppl.) 47 -47 2011年06月
  • TLRシグナルによるI型インターフェロンの産生
    星野 克明; 改正 恒康 臨床免疫・アレルギー科 54 (4) 465 -471 2010年10月
  • 【膠原病とインターフェロン】樹状細胞におけるpattern recognition receptorとI型インターフェロンの役割
    星野 克明; 改正 恒康 炎症と免疫 18 (1) 38 -43 2009年12月
  • 自然炎症 病原体センサーと内因性リガンドによる非感染性炎症反応の分子基盤 核酸刺激による樹状細胞活性化を制御する分子機構
    改正 恒康; 田中 貴志; 星野 克明 日本生化学会大会プログラム・講演要旨集 82回 4S2p -2 2009年09月
  • 自然免疫から獲得免疫へのリンク TLRシグナルにおけるIKKファミリーの役割 IKKαを中心として
    星野 克明; 改正 恒康 Annual Review免疫 2008 61 -69 2007年11月
  • 【病原体センサーとそのシグナル伝達】TLRシグナルにおけるIKKαの役割
    星野 克明; 改正 恒康 炎症と免疫 15 (5) 602 -608 2007年08月
  • 樹状細胞サブセットと機能 Toll-like receptor 7/9刺激樹状細胞によるI型インターフェロン産生誘導におけるIκBキナーゼ-αの機能
    星野 克明; 杉山 孝弘; 松本 満; 田中 貴志; 審良 静男; 改正 恒康 日本免疫学会総会・学術集会記録 36 212 -212 2006年11月
  • マウス樹状細胞における遺伝子発現の解析(Gene expression profiles of mouse dendritic cell subsets)
    斎藤 万寿吉; 星野 克明; 杉山 孝弘; 田中 貴志; 坪井 良治; 改正 恒康 東京医科大学雑誌 64 (3) 294 -304 2006年05月
  • 細菌由来リポペプチドはtoll-like receptor2を介してマウスケラチノサイトにβ-defensin3を誘導する
    澄川 靖之; 浅田 秀夫; 星野 克明; 小豆澤 宏明; 片山 一朗; 審良 静男; 板見 智 日本研究皮膚科学会年次学術大会・総会プログラム 31回 99 -99 2006年04月
  • Flt3L誘導骨髄樹状細胞におけるToll-like receptor 3を介するシグナル伝達機構の解析
    星野 克明; 杉山 孝弘; 田中 貴志; 審良 静男; 改正 恒康 日本免疫学会総会・学術集会記録 35 47 -47 2005年11月
  • 2本鎖RNA(polyadenylic-polyuridilic acid)によるマウス樹状細胞活性化機構
    杉山 孝弘; 星野 克明; 田中 貴志; 改正 恒康 日本免疫学会総会・学術集会記録 35 153 -153 2005年11月
  • 【医学のあゆみ アレルギー疾患研究の最前線】アレルギー疾患発症予防のストラテジー 自然免疫とアレルギー疾患発症
    星野 克明; 改正 恒康 医学のあゆみ 別冊 (アレルギー疾研究最前線) 10 -14 2005年04月
  • 2本鎖RNAにより活性化されるTLR3依存性,非依存性経路の機能的相違
    改正 恒康; 邊見 弘明; 山本 雅裕; 竹内 理; 星野 克明; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 34 200 -200 2004年11月
  • マウスケラチノサイトにおけるtoll-like receptor 2を介したβ-defensin 3の誘導
    澄川 靖之; 浅田 秀夫; 板見 智; 小豆澤 宏明; 星野 克明; 審良 静男; 片山 一朗 日本免疫学会総会・学術集会記録 34 287 -287 2004年11月
  • 【感染免疫をめぐる最近の進歩】感染に対する宿主免疫応答 Toll-like receptor関連
    星野 克明; 改正 恒康 臨床免疫 41 (4) 392 -397 2004年04月
  • マウスケラチノサイトにおけるtoll-like receptor2を介したβdefensin3の誘導
    澄川 靖之; 浅田 秀夫; 星野 克明; 審良 静男; 板見 智 日本研究皮膚科学会年次学術大会・総会プログラム 29回 111 -111 2004年04月
  • Induction of beta-defensin 3 through toll-like receptors 2 in keratinocyte
    Y Sumikawa; H Asada; K Hoshino; S Akira; S Itami JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY 122 (3) A122 -A122 2004年03月
  • 【Hygiene hypothesis(衛生仮説)】自然免疫とアレルギー
    星野 克明; 改正 恒康 アレルギー・免疫 11 (4) 470 -477 2004年03月
  • TRIFはTLRのMyD88非依存的経路を担うアダプター分子である
    山本 雅裕; 佐藤 慎太郎; 辺見 弘明; 改正 恒康; 星野 克明; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 33 122 -122 2003年11月
  • TBK1/NAK/T2KはLPSによるIFN-inducible geneの発現に関与する
    邊見 弘明; 佐藤 慎太郎; 山本 雅裕; 改正 恒康; 河合 太郎; 星野 克明; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 33 123 -123 2003年11月
  • 【アレルギー疾患発症予防のstrategy】自然免疫(Toll-like receptor)とアレルギー疾患発症との関係
    星野 克明; 改正 恒康 小児科診療 66 (8) 1317 -1324 2003年08月
  • アレルギー疾患研究の最前線 自然免疫とアレルギー疾患発症
    星野 克明; 改正 恒康 医学のあゆみ 206 (3) 231 -235 2003年07月
  • TIRAP/MalはTLR4シグナルだけでなく,TLR2シグナルにも関わっている
    山本 雅裕; 佐藤 慎太郎; 辺見 弘明; 山条 秀樹; 植松 智; 改正 恒康; 星野 克明; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 32 38 -38 2002年10月
  • TLR4刺激MyD88欠損樹状細胞のTh2細胞分化支持能の解析
    改正 恒康; 星野 克明; 竹内 理; 岩部 富夫; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 32 55 -55 2002年10月
  • 抗マウスTLR9モノクローナル抗体の樹立
    楠本 豊; 緒方 明貴; 菊地 たかね; 古田 隆久; 赤司 祥子; 長井 良憲; 今野 和典; 星野 克明; 改正 恒康; 審良 静男; 木本 雅夫; 三宅 健介 日本免疫学会総会・学術集会記録 32 125 -125 2002年10月
  • ケラチノサイトにおけるToll-like receptorの発現と機能の解析
    澄川 靖之; 浅田 秀夫; 板見 智; 吉川 邦彦; 星野 克明; 審良 静男 日本皮膚科学会雑誌 112 (5) 642 -642 2002年05月
  • 【感染するメカニズム,防御するメカニズム】自然免疫系における病原細菌認識機構
    星野 克明; 審良 静男 細胞工学 21 (2) 177 -181 2002年01月
  • 各種DNAによる細胞活性化におけるTLR9の役割の検討
    邊見 弘明; 改正 恒康; 竹内 理; 星野 克明; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 31 231 -231 2001年12月
  • マウス樹状細胞におけるToll-like receptorを介した遺伝子発現機構の解析
    星野 克明; 岩部 富夫; 竹内 理; 改正 恒康; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 31 231 -231 2001年12月
  • LPS刺激MyD88欠損樹状細胞はTH2細胞分化支持能を有する
    改正 恒康; 星野 克明; 竹内 理; 岩部 富夫; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 31 257 -257 2001年12月
  • 自然免疫系活性化によるListeria monocytogenesの排除機構
    石 亦宏; 筒井 ひろ子; 辻 典子; 中埜 広樹; 安達 圭志; 竹内 理; 星野 克明; 審良 静男; 岡村 春樹; 藤元 治朗 日本免疫学会総会・学術集会記録 31 125 -125 2001年12月
  • 蛋白質リン酸化・脱リン酸化による高次生命機能制御 Toll-like receptorを介するシグナル伝達経路の解析
    星野 克明; 河合 太郎; 審良 静男 生化学 73 (8) 624 -624 2001年08月
  • 【自然免疫(innate immunity)における細菌の認識機構 CD14とTLRを中心に】MammalianのTLR
    星野 克明; 審良 静男 炎症と免疫 9 (5) 550 -557 2001年08月
  • TLR5はバクテリアのべん毛を識別し生体防御反応を誘起する
    星野 克明; 審良 静男 細胞工学 20 (8) 1070 -1071 2001年07月
  • A Toll-like receptor recognizes bacterial DNA (vol 408, pg 740, 2000)
    H Hemmi; O Takeuchi; T Kawai; T Kaisho; S Sato; H Sanjo; M Matsumoto; K Hoshino; H Wagner; K Takeda; S Akira NATURE 409 (6820) 646 -U22 2001年02月
  • LPS刺激によるMyD88非依存性のIL-18分泌
    石 亦宏; 筒井 ひろ子; 中埜 広樹; 安達 圭志; 二木 静江; 足達 治; 星野 克明; 杭田 慶介; 藤元 治朗; 審良 静雄 日本免疫学会総会・学術集会記録 30 72 -72 2000年11月
  • λ-カラゲナンにより誘導される炎症反応はToll like receptor 4(TLR4)を介する
    星野 克明; 辻 亮平; Nowak Bernadeta; 竹田 潔; 改正 恒康; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 30 70 -70 2000年11月
  • バクテリア由来非メチル化DNAによる免疫応答に必須なToll-like receptorの同定
    邊見 弘明; 竹内 理; 河合 太郎; 改正 恒康; 佐藤 慎太郎; 山条 秀樹; 星野 克明; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 30 71 -71 2000年11月
  • MyD88欠損樹状細胞はエンドトキシン刺激により機能的に成熟する
    改正 恒康; 竹内 理; 河合 太郎; 星野 克明; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 30 128 -128 2000年11月
  • MyD88を介さない新たなLPSシグナル伝達機構
    佐藤 慎太郎; 河合 太郎; 星野 克明; 竹内 理; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 30 226 -226 2000年11月
  • IL-18レセプターとしてのIL-1Rrp
    星野 克明; 審良 静男 臨床免疫 34 (1) 120 -123 2000年07月
  • The primary and higher order structures of sea urchin ovoperoxidase as determined by cDNA cloning and predicted by homology modeling (vol 367, pg 173, 1999)
    K Nomura; K Hoshino; N Suzuki ARCHIVES OF BIOCHEMISTRY AND BIOPHYSICS 374 (2) 403 -403 2000年02月
  • T1/ST2欠損マウスの作成と解析
    坂尾 宣充; 星野 克明; 柏村 信一郎; 中西 憲司; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 29 281 -281 1999年10月
  • MyD88は様々な細菌菌体成分に対する反応に必須である
    竹内 理; 星野 克明; 足達 治; 小川 知彦; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 29 237 -237 1999年10月
  • TLR4(Toll like receptor 4)欠損マウスの作成と解析
    星野 克明; 竹内 理; 河合 太郎; 山条 秀樹; 小川 知彦; 竹田 潔; 審良 静男 日本免疫学会総会・学術集会記録 29 198 -198 1999年10月
  • IL-18による好塩基球からのIL-4,IL-13の産生誘導
    善本 知広; 福井 久恵; 筒井 ひろ子; 冨永 幸司; 星野 克明; 岡村 春樹; 審良 静男; 中西 憲司 日本免疫学会総会・学術集会記録 29 80 -80 1999年10月
  • IL-1Rrp(IL-18レセプター)欠損マウスの作成と解析
    星野 克明; 竹田 潔; 筒井 ひろ子; 中西 憲司; 審良 静男 日本臨床免疫学会会誌 (26回抄録集) 281 -281 1998年10月
  • コレラ毒素産生性Vibrio cholerae(O1及びO139血清型)のPCR法による同時検出
    星野 克明 日本細菌学雑誌 52 (1) 218 -218 1997年01月
  • FSG AND SAP CAUSE THE ENHANCEMENTS OF pH_1 AND [Ca^<2+>]_1 BY BINDING THE DIFFERENT BINDING SITES ON A SEA URCHIN SPERMATOZOON(Developmental Biology)(Proceedings of the Sixty-Second Annual Meeting of the Zoological Society of Japan) :
    Hoshino K; Harumi T; Shimizu T; Sendai Y; Suzuki N Zoological science 8 (6) 1095 -1095 1991年

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 形質細胞様樹状細胞の活性を制御する機能性単糖の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 星野 克明
     
    マウス骨髄細胞中に含まれる造血幹細胞を、Flt-3 ligandを含むRPMI1640培地で8日間in vitro培養することにより、樹状細胞集団を分化誘導できる。この樹状細胞集団に含まれる形質細胞様樹状細胞(pDC)は、TLR7リガンド(1本鎖RNA)、あるいはTLR9リガンド(CpG DNA)で刺激すると、サイトカイン(IFN-αおよびIL-12p40)を産生する。 培地の栄養源として添加されているD-グルコースを、機能性単糖(希少糖C)に置換した培地中では、これらの刺激によるpDCのサイトカイン産生が著しく低下することを発見した。希少糖Cが存在する条件では、細胞内へのTLRリガンドの取り込みが障害されると想定し、希少糖Cを含む培地中での、pDC細胞内への蛍光標識CpG DNAの取り込みをフローサイトメトリーで解析した。その結果、D-グルコースを含む培地のコントロール条件と同様に、希少糖Cを含む培地でも蛍光標識CpG DNAの細胞内への取り込みは低下していなかった。この結果から、TLRリガンドの細胞内への取り込み以降のプロセスで、希少糖Cが作用するポイントがあると考え、まず、細胞内シグナル伝達分子の活性化状態を調べた。その結果、pDCのTLRリガンド刺激により誘起されるNF-κBp65のリン酸化レベルは、D-グルコースを含むコントロールと、希少糖Cを含む検体の間に差は見られなかった。この結果から、希少糖Cの存在下でもpDCに活性化シグナルが入力されることが示された。一方、MAPKの活性化について調べた結果、希少糖Cを含む条件で刺激された検体では、ERK 1/2、p38 MAPK、およびSAPK/JNKのリン酸化レベルが、コントロール条件よりも低下していた。希少糖Cの存在下では、MAPKの活性化に障害があることが明らかとなった。
  • 形質細胞様樹状細胞に選択的に発現している膜受容体チロシンキナーゼの機能解析
    日本学術振興会:科学研究費補助金 基盤研究(C)
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 星野 克明
  • IgE産生を制御するMARCH Iの解析
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2016年03月 
    代表者 : 星野 真理; 星野 克明
     
    E3ユビキチンリガーゼ、Membrane-associated RING-CH protein I(MARCH I)は、免疫系の制御に様々な働きを持つが、MARCH IによるIgE産生性低下のメカニズムの解析と、その臨床病態との関連性の探求を行うことが、本研究の目的である。 MARCH I欠損マウスの免疫反応は、抗原特異的抗体反応・T細胞反応、特に抗原特異的なIgE反応が著しく減少していた。次に、メカニズムの解析として樹状細胞におけるMARCH Iの欠損が免疫反応低下に影響していることが、明らかになった。以上の結果は、MARCH Iが、易感染性に関与する可能性を示唆するものである。
  • 内因性リガンドに対する樹状細胞応答機構の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年04月 -2015年03月 
    代表者 : 改正 恒康; 田中 貴志; 星野 克明
     
    自然免疫のセンサーは病原体ばかりでなく、宿主由来の核酸などの成分にも応答し、炎症反応を引き起こす。この非感染性炎症(自然炎症)においては、樹状細胞、マクロファージが主要な役割を果たしている。本研究では、主に樹状細胞において、核酸センサー刺激によってI型インターフェロンや炎症性サイトカインの産生が誘導される機構、および、その産生誘導が過度にならないようにブレーキをかける機構に関与する機能分子を明らかにした。また、自然炎症に関与すると考えられる樹状細胞サブセットの機能的意義の解明に有用な遺伝子改変マウスを樹立した。
  • 形質細胞様樹状細胞特異的遺伝子改変マウスによる樹状細胞の動態制御機構の解明
    日本学術振興会:科学研究費補助金 基盤研究(C)
    研究期間 : 2010年04月 -2013年03月 
    代表者 : 星野 克明
  • 活性化樹状細胞に発現するTh2細胞分化誘導因子の同定と解析
    日本学術振興会:科学研究費補助金 若手研究(B)
    研究期間 : 2003年04月 -2006年03月 
    代表者 : 星野 克明
  • 形質細胞様樹状細胞活性化機構とその機能的意義の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 改正 恒康; 星野 克明; 田中 貴志
     
    形質細胞様樹状細胞(PDC)と呼ばれる樹状細胞サブセットは、Toll様受容体(TLR)の中では、核酸成分を認識するTLR7,TLR9を選択的に発現しており、これらのTLR刺激によりI型インターフェロン(IFN)を産生する。このI型IFN、特にIFN-αの産生誘導はPDC特有の性質である。セリンスレオニンキナーゼIKKαを欠損するマウスの解析により、IKKαは、このPDC特有の機能、TLR7/9刺激によるI型IFN産生誘導に必須であることが明らかになった。一方、TLR7/9刺激IKKα欠損PDCからの炎症性サイトカインの産生、および、ニューキャッスル病ウイルス刺激IKKα欠損線維芽細胞からのI型IFN産生誘導は正常であった。このウイルスは、TLR7/9を介さず、細胞質内受容体を介して認識されるので、IKKαは、TLR7/9刺激によるI型IFN産生誘導に選択的に関与していることが明らかになった。また、IKKαは、PDCにおいて高い発現を示す転写因子IRF-7と会合し、リン酸化し、活性化させることにより、機能していることも明らかになった。 また、PDC以外の樹状細胞(cDC)は、TLR7/9刺激により、IFN-αは産生しないが、I型IFNとしてIFN-βは産生する。このIFN-β産生誘導機構は、IFN-α産生誘導機構とは異なっているが、やはりIKKαを必須とすること、さらに、その作用機作は、PDCとは異なり、IRF-7以外の機能分子を介している可能性が高いことを見出した。IKKαは、樹状細胞サブセットを問わず、TLR7/9刺激によるI型IFN産生に必須であると考えられた。
  • 核酸成分による樹状細胞活性化機構
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2005年 
    代表者 : 改正 恒康; 星野 克明; 田中 貴志
     
    Toll様受容体は、樹状細胞に発現している一群の膜タンパクであり、種々の免疫アジュバントの受容体として機能している。TLRリガンドは、脂質、タンパク、核酸系の成分に分けられるが、特に核酸系成分に関しては、化学合成可能であること、強いTh1応答を誘導すること、I型IFN産生誘導を示すことなどから、腫瘍ワクチンとして有望視されている。CpG DNAはTLR9リガンドとして機能するDNAであるが、形質細胞様樹状細胞(PDC)に作用し、I型IFN産生を誘導する。この機能がシグナル伝達分子IκBキナーゼα(IKKα)欠損マウスにおいて著明に障害されていることが明らかとなった。障害は、脾臓由来、およびin vitro骨髄由来いずれのPDCにおいても認められた。一方、TLR9刺激による炎症性サイトカインの障害は軽度であった。TLR9シグナルとほぼ同様の機能を持つTLR7シグナルには、同様の障害が認められた。しかし、その他のTLRシグナル機能の異常は認められなかった。ルシフェラーゼの実験結果から、IKKαは、転写因子IRF7によるI型IFNプローモーター活性化を増強することが明らかとなった。さらに、IKKαは直接IRF7に結合し、IRF7をリン酸化することにより、TLR7/9シグナルによるI型IFN産生誘導に関与していることが明らかとなった。IKKαは、新規の免疫制御薬開発の標的分子になることが期待される。
  • 樹状細胞活性化におけるIkBキナーゼファミリーの役割
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2004年 
    代表者 : 改正 恒康; 星野 克明
     
    樹状細胞は自然免疫による微生物成分認識と獲得免疫の活性化を連関する上で必須の細胞であり、その細胞の活性化機構を明らかにすることは、有効なガン免疫の確立のために必須である。特に、Toll様受容体(TLR)と呼ばれる一群の膜タンパクは、微生物成分の認識、および樹状細胞の活性化に極めて重要である。最近、IκBキナーゼファミリーの中のinducible IκB kinase (IKKi/IKKε),TANK-binding kinase 1(TBK1)が、転写因子IRF-3をリン酸化すること、そして、2本鎖RNAの認識に関与するTLR3,およびLPSの認識に関与するTLR4のシグナルによるIRF-3の活性化、およびインターフェロンβ(IFNβ)産生の誘導に関与していることがin vitroの実験により明らかにされた。本研究では、IKKi, TBK1の遺伝子欠損マウスを用いて、これらのキナーゼの生体内での役割を解析した。TBK1欠損マウスにおいては、TLR3,TLR4シグナル、および、ウイルス感染によるI型IFNの産生が著明に低下していた。IKKi単独欠損マウスでは、このような障害は認められなかったが、TBK1/IKKi2重欠損マウスでは、TBK1欠損マウスよりもさらなる障害を認めた。この結果から、TBK1が主としてI型IFN産生誘導に関与し、IKKiはTBK1と協調してI型IFN産生誘導に関与していることが明らかとなった。
  • 樹状細胞の成熟に関与する分子群の同定と解析研
    日本学術振興会:科学研究費補助金 若手研究(B)
    研究期間 : 2001年04月 -2003年03月 
    代表者 : 星野 克明
  • 樹状細胞亜集団の多様性活性化機構の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2003年 
    代表者 : 改正 恒康; 星野 克明
     
    樹状細胞の活性化様式は、刺激因子ばかりでなく、樹状細胞の亜集団にも依存している。Toll様受容体(TLR)からのシグナルは樹状細胞活性化にとって極めて重要であり、今回、TLR9シグナルによる、種々の樹状細胞亜集団の活性化機構を解析した。TLR9リガンドであるCpG DNAには、機能的、構造的に異なる2種類のタイプ(D型、K型)が存在する。マウス脾臓あるいは骨髄由来CD11c陽性樹状細胞をB220陽性集団とB220陰性集団とに分別して、これら2つのCpG DNAで刺激し、サイトカイン産生、およびCD40などの共刺激分子の発現を検討した。B220陽性樹状細胞は、D型CpG DNAに対してはインターフェロン(IFN)-α、K型CpG DNAに対してはIL-12を優位に産生した。どちらのCpG DNAに対しても、共刺激分子の発現増強は認められた。一方、B220陰性樹状細胞は、どちらのCpG DNAに対してもIL-12を産生し、共刺激分子の発現を増強したが、IFN-αの産生は認められなかった。これらの多様な作用はすべてTLR9あるいはMyD88のどちらかを欠損する樹状細胞において消失した。これらのことから、樹状細胞の中のB220陽性集団は、TLR9シグナルをリガンド依存性に異なるサイトカイン産生応答を示すことが明かとなった。
  • Toll様受容体による自然免疫活性化機構
    日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 審良 静男; 星野 克明; 竹田 潔; 改正 恒康
     
    TLRを介した細胞内シグナルでは、MyD88がすべてのTLRを介した炎症反応の誘導に必須であるが、MyD88非依存性のシグナルの存在も明らかになっている。最近MyD88と同じTIRドメインを有するアダプターとしてTIRAPが同定され、細胞レベルの解析から、TLR4に特異的に会合することが示された。TIRAPの生理機能を、遺伝子欠損マウスを作製することにより解析した。TIRAP欠損マウスでは、LPSによる炎症性サイトカインの産生が、MyD88欠損マウスと同様に認められなかった。TLR3,TLR7,TLR9リガンドへの反応性は正常であった。しかしながら、TLR2リガンドによる炎症性サイトカインの産生も顕著に障害されていた。また、LPS刺激により、MyD88非依存性に誘導されるIFN誘導性遺伝子の発現や樹状細胞の成熟がTIRAP欠損マウスでも正常に誘導された。さらにTIRAP/MyD88二重欠損マウスでも、IFN誘導性遺伝子の発現や樹状細胞の成熟が正常と同様に観察された。以上の結果から、TIRAPはTLR2とTLR4を介したMyD88依存性のシグナル伝達に特異的に関与していること、MyD88非依存的なシグナルには関与していないことが明らかになった。このことは、TIRドメインを有するアダプターTIRAPがTLR2,TLR4のシグナルの特異性を規定していることを示しており、他にもTIRドメインを有するアダプターが、他のTLRファミリーの細胞内シグナルや、MyD88非依存性のシグナルに関与している可能性を示唆している。そこで、TIRドメインを有する分子をデータベースで検索した。その結果、TIRドメインを持つ新規アダプターTRIFを同定した。TRIFを293細胞に発現させると、MyD88,TIRAPほど強くはないがNF-κB依存性のプロモーターを活性化する。さらに、MyD88,TIRAPとは対照的にTRIFは、IFN-βプロモーターの活性化を誘導した。TLRファミリーの中でTLR3に認識される二本鎖RNAは、IRF-3の活性化を通じてIFN-βの発現を誘導する。293細胞にドミナントネガティブ型TRIFを発現させると、TLR3刺激によるIFN-βプロモーターの活性化を抑制した。以上の結果から、TRIFはTLR3を介したIFN-β誘導のシグナルに関わるアダプターであることが示唆された。

委員歴

  • 2015年12月 - 現在   日本免疫学会   評議員

担当経験のある科目

  • 全学共通教育主題科目・主題B香川大学
  • 統合講義・感染症ユニット香川大学
  • 免疫学香川大学

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.